前作『青鬼』についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、映画『青鬼 ver.2.0』を観ました!
2015年公開。
---------------------------------
高校生のひろしは、学級委員長の杏奈と共に不登校になってしまったクラスメイト・シュンの家に向かおうとしていた。
シュンの作るホラーゲームに興味を持っていたひろしだったが、道中珍しい蝶を見つけてそれを追って行ってしまう。
辿り着いた先はブルーベリー色の怪物が出ると噂されるジェイルハウス。
そこにはシュンをいじめていた卓郎・美香・たけしの3人がいて…。
ジェイルハウスという舞台は同じですが、前作からの繋がりは全くありません(登場人物の名前も同じだけど1作目の彼らとは関係ない)。
青鬼側に新キャラ・フワッティーが登場したり、パワーアップ型続編といった感じですね。
ただ個人的には前作の方が怖かったかなあ…?
もはや青鬼がギャグ化してしまっていて、恐ろしいというよりどうやって逃げるか、どうゲームを攻略するかって話がメインに。
原作がゲームなのでそれはそれで面白いんだけど、ホラー映画としては前作よりパワーダウンした印象です。
でもやっぱり青鬼のビジュアルは文句なしに怖いので、B級ホラー好きさんにはオススメの一本。
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
この手の映画で完全なハッピーエンドって珍しいですよね。
前作のシュンは既に死んでいて卓郎も最初から最後まで嫌なやつだったけど、今作のシュンは卓郎含めてみんなを助けに来るし、いじめっ子達もどこか悪になり切れてないところが残っていて。
正直ホラーでそれは愚策だったんじゃないかなあと思います(笑)
どうやっても卓郎達は死ぬゲームなのに、ひろしとシュンが協力してバグを使った救済をするって、たしかに綺麗な話だけど生き返って全て無かった事になってそれで良いのか…?
これがシュンと卓郎達だけの話で完結しているならまだ分かるんだけど、どうもその前に同じいじめが原因で自殺しちゃった子がいるっぽいですよね。
たけしの前に現れた様子から絶対に許さないって感じだったし、みんな仲良くめでたしめでたしとするにはちょっとその子が可哀想すぎる…。
卓郎が改心するのは良い事なんだけど、美香・たけし・ひろしは記憶がなさそうだし、自分だけスッキリした感じになっていて正直「何こいつ」だと思う(笑)
これ最後に犠牲になるのが卓郎の方だったら印象もだいぶ違ったんじゃないだろうか。
その上でひろしが皆を助けるための扉を開いたのなら、シュン側が許したって事で本当のハッピーエンドになった気がします。
今作の展開だと卓郎がシュンをいじめてこのゲームができて、卓郎が面白がって美香とたけしを連れてきて二人が死んで、本当は自分も死ぬはずだったのにひろしとシュンに助けられて卓郎だけが生き残り、最後の扉を開いただけで卓郎が全員を救った事になる。
むしろなぜこの過程で卓郎は改心したんだ(笑)
そこは気になりつつも、モンスターパニック的な展開はやはり面白かったです。