こんにちは、みくろです。
先日、映画『1303号室』を観ました!
2007年製作、原作は大石圭さんの『1303号室』。
監督もキャストさんも言語も日本なんですが、製作はアメリカなので一応洋画になるそうです(でも各配信サービスでは「邦画」にあると思う)。
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初めての一人暮らしに心躍る沙弥香は、海の近くにある13階建てのマンションの最上階「1303号室」に引っ越してきた。
しかし、恋人や友人と引っ越し祝いで盛り上がる中、突如豹変した沙弥香がベランダから投身自殺をしてしまう。
沙弥香の姉・真利子は、妹の遺品整理のためにマンションを訪れるが、妹の物ではない見慣れぬピアスを発見する。
更に隣の1302号室に住む少女が不気味な発言をし…。
原作がある作品だからか、ストーリーはかなりしっかりしていると思います。
最近は事故物件ネタで溢れているけど、当時はまだ全然浸透していなかったし、マンションの一室を舞台にしている事自体が珍しかったかも?
正直現代の感覚だとありきたりな設定なんですが、母娘という裏テーマみたいなのも良かったです。
ただ怖さは控えめというか、時代のせいもあるのかやはり演出がどうしてもチープに感じる。
でも1990~2010年辺りの古き良き邦ホラーの雰囲気はあるので、その時代の映画が好きな人にはオススメです!
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
妹の死の真相を探るため、1303号室の暗い過去を追っていくという流れはスムーズで違和感なかった。
ただ刑事さんが空気過ぎて、最初の遺品整理の時以外は「何で部屋に入れるの?」という場面が多数あったので、もう少し一緒に行動させた方が良かったと思う。
もしかすると狙われている人間は鍵がなくても入れるみたいな話なのかもしれないけど、それにしても部外者がマンション内に入り過ぎですね(笑)
肝心の1303号室の呪いも、元凶となった母娘の過去までは良かったんだけど、最終的に娘の方が理不尽な悪霊になっていてモヤモヤ…。
ここは最後まで娘さんは被害者で、霊になってからも母親に命令されているみたいな方がきれいにまとまったと思う。
虐待され続けた人間の心理というものを描き切れなかったのか、かわいそうな娘として表現されていたのがいきなり「私とお母さんの部屋よ!」みたいにキレて、その辺りから急にごちゃごちゃした展開に。
似たような境遇の真利子が頑張っているせいもあって、霊側がすごくワガママに見えちゃいましたね(^^;)
最終的に真利子も母親を殺してしまうのかな…と思っていたから、最後まで良い娘、良い姉であり、そんな彼女が落とされてしまうのもモヤモヤ(笑)
綺麗事では終わらない、何も救われないというのはホラーとしては良かったのかな?