ドラマ『クロユリ団地~序章~』についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、映画『クロユリ団地』を観ました!
2013年公開。
今作より前を描いたドラマ『クロユリ団地~序章~』を観たのがきっかけで本編も鑑賞。
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介護士の専門学校へ通うことをきっかけに、家族でクロユリ団地に引っ越してきた二宮明日香。
母親に言われて隣の部屋の住人へ挨拶しに行くが、中から気配はするものの応答はなかった。
その後も毎朝隣室の目覚まし時計が鳴り止まないなど不審な出来事が続く中、明日香はひとりぼっちで遊ぶ少年ミノルと出会う。
ミノルによると明日香たちが住む部屋の隣でおじいちゃんと一緒にいるから寂しくないとのことだが…。
ドラマが放送されたのも映画公開と完全に同時期なので、両方観る前提で作られていますね。
それが理由か、正直映画だけ観ても説明不足な点が多々あり、特に元凶に関してはなぜここまで恐ろしい存在になったのか?何がしたいのか?謎のまま終わってしまいます。
ドラマ込みで売り出す商法の是非は置いといて、どうしても映画1本では説明し切れない部分はあるので、それがドラマでしっかり補完されていた点は良かったと思います。
そういう理由で、映画だけで考えるといまいち、ドラマも含めた全体を通して見ると面白いホラーだったという不思議な感想になりました(´-∀-`;)
一つの大きな物語としたらなかなか怖い話だと思うので、映画を観るならドラマもセットで鑑賞することをオススメします。
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
明日香がミノル君に狙われた理由は分かるんですが、笹原がなぜ自分を犠牲にしてまで彼女を助けようとするのかいまいち理解できなかった。
自分も辛い経験をしているし、おじいさんの部屋の清掃に入った事がきっかけで相談に乗るところまではギリギリ分かるんだけど、除霊の手配をして部屋に泊まり込むまでするかね…?(´・ω・`)
それなら植物状態の彼女とかいう設定はいらないから、単純に明日香を好きになっちゃったとかもっと簡単な理由の方が分かりやすかったと思う。
それか彼女さんもクロユリ団地が原因だったり、自分もミノル君に狙われた過去があるとか、そういう何らかの接点があれば感情移入してもおかしくないですけどね。
現在進行形で起きている怪異(しかもおじいさんとミノル君という二つの霊が絡んでる)と明日香の家族の問題と、短いホラー映画で描き切るにはギリギリだと思うので、笹原の存在だけ浮いて見えたのは詰め込み過ぎのせいだと思います。
明日香だけ見ると切ないし怖いし物語としては十分だったと思うので本当惜しいなあ。
それこそ笹原はドラマで補完すれば良かったのにね。
ドラマではきれいなミノル君ばかりだったので、引きずり込まれた先の本来の姿?を観ることができるのが映画の特権でしょうか。
子役にここまで嫌な役をさせたのはホラー作品としてすごく良かったと思います。