#1143 『こわい童謡 裏の章』ネタバレあり感想と考察【映画】
#44以前はアメブロで投稿していたものです。
前編『こわい童謡 表の章』についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、映画『こわい童謡 裏の章』を観ました!
2007年製作。
二部作の後編になります。
(※あらすじに表の章のネタバレあります)
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全寮制のお嬢様学校で正木彩音が体験した惨劇から5年。
音楽室で合唱部生徒が大量虐殺された事件以後、犯人と思われる教師の栗原は逃走、在校生たちの相次ぐ退学によって学校自体も閉校に追い込まれた。
この事件に目をつけたテレビ局が心霊番組を企画、廃墟となった学校で事件をなぞりながら撮影することになった。
そこで音の分析を担当していた宇田響子は、最初に自殺した奈々香が死の直前に残した音声記録の中に、不可解な音が混じっていることを発見する。
表の章で不明だったところ、事件の真相が明らかになります。
音のプロだという響子が一つ一つのデータを解析しながら事件を辿っていき、表の章では見えなかった部分を彩音以外の視点から振り返る過程は面白い。
「謎解き編」ということで恐怖ポイントは少なめなんだけど、心霊に頼るばかりじゃなく合理的な解釈を取り入れていたのは良かったと思います。
裏の章だけを観てもちんぷんかんぷんだと思うので、気になる方は表の章とセットで観ることをオススメします(^O^)
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
超低周波など、科学的に説明できる事象であったというストーリー展開はまあ良いんだけど、童謡の暗示にかかってしまったというのがいまいち納得できなかった。
超低周波の影響が強い音楽室で、歌の意味を考えながら毎日童謡を歌い続けていた合唱部の子らが事件に巻き込まれたという点は理解できるんですが、歌詞の解釈や歌の意味を知った後の受け取り方は人それぞれなわけで。
彩音が過去のトラウマから暗く残虐な行為へ走ってしまったというのは分かるんだけど、最後に撮影クルー達が襲ってきたところを見るに、やはり科学的には証明できない存在も干渉していたと想像できますよね。
もう少しその童謡側の怨念みたいなものを可視化した方が分かりやすかったんじゃないかなあ?と思いました。
それか彩音が霊だったというオチにするなら、最後は彼女のせいでも良かったかもしれません。
多少無理はあるけど、科学的にアプローチしたところは好感が持てました。
だからこそ心霊との案配が難しそうでしたが、表の章とセットで観るとなかなか興味深い作品だったんじゃないかなあと思います。