前半「赤い海」についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、海外ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー:2つの物語』(シーズン10)の後半「死の谷」を観ました!
シーズン10は「2つの物語」ということで、シーズン内で全く異なる物語を展開させるという初の試み。
今回は後半第7~10話の「死の谷」についての感想です。
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1954年、ニューメキシコ州で謎の光が発生し、そこに住む幼い少年とその母親に異変が生じた。
更に同年、同じ州内で空軍が未確認飛行物体を撃墜。アイゼンハワー大統領は現地に赴き、15年以上前に行方不明となっていた飛行士アメリア・イアハートを発見する。
一方現代、ケンダルら若者4人はテキサス州の砂漠でキャンプをしていた。
デジタルデトックスで楽しむ4人であったが、真っ二つに切断された牛の死骸を発見した直後、強い光に包まれ…。
他国の歴史なので大統領関連の話(都市伝説?)は疎いんだけど、これ放送して大丈夫だったの!?と心配になるレベルのお話でした(笑)
まあエリア51とかそっち系のSFフィクション作品は多数あるし、敢えてタブーを踏みに行くのがアメホラですから、むしろ今まで扱わなかったのが不思議なぐらいか。
宇宙人系はシーズン2「精神科病棟」でも描かれていたけど、遂に本格的に出した感じでしたね。
4話だけだったのが惜しいけど面白かった…!今後もアメホラ史に度々登場しそう。
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
これでもか!と宇宙人関連の都市伝説を盛り込んだ本作。
1950年代後半~の過去と現代(たぶん2021年)が交互に展開して、当時のアイゼンハワー大統領の決断が現代ではどうなっているのか明らかになっていく構成が面白かった。
アメリカの歴史はそこまで詳しくないんだけど、実際にアイゼンハワー大統領と宇宙人が密約を交わしたという噂はあるみたいですね。
もちろん都市伝説ですが、もしそれが本当だったら…とニクソン副大統領との関係や、ケネディ大統領の暗殺、更にはエリア51、マリリン・モンローの死まで絡めて描かれていたのはさすがの一言。
それだけじゃなく現代編ではゲイカップルの男性二人が妊娠したり、行き過ぎたデジタル化や科学技術への警告など、LGBTやジェンダー、昨今問題となっている事に関する社会風刺など、アメホラ節も満載。
本当にすごいシリーズだよなあ。
ライアン・マーフィーほど「奇才」という言葉が似合う人もいないですよね。
既にシーズン11が日本でも配信開始されているので、そちらも楽しみです!