こんにちは、みくろです。
先日、本『呪物怪談』を読了しました!
お盆ぐらいの時期だったかな?夫が見かけて買ってきてくれた一冊。
10人の作家さんによる「呪物」に関する怪談アンソロジーです。
テーマがテーマなので後味の悪いお話が多め。
呪われていたり呪っていたり、ヒトコワ的な印象も強いです。
23話収録されているんですが、アンソロジーということもあって1話1話は少し長めの印象。
作家さんによる書き方の癖などはあれど、どのお話も興味深くて面白かった。
有名どころはやっぱり住倉カオスさんと黒木あるじさんかなあ?
住倉さんのは、たまに番組などで語られている樹海のあのお話が詳しく書かれていました(^O^)
怪談本の中でも多数の作家さんによるアンソロジーは気軽に読めて面白いので、更に「呪物」という特定の括りで楽しめる本作はオススメです♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
話数が多いため、特に印象に残ったお話について書きます。
黒木あるじ「かしりのはて」
ダントツで気持ち悪いお話でした。
きっかけが妬み嫉みというのも理不尽だし、何かされたわけでもないのにそこまで執念深く呪い続けられるというのも怖い。
「人を呪わば…」みたいなオチではあったけど、結局その家の人はみんな死んでしまったのだから呪ったもん勝ちみたいになっているのも嫌な感じだなあと思いました。
しのはら史絵「血の雨」
死者を呪えるのか?という点でとても興味深いお話でした。
気持ちは理解できるけど、やっぱり呪い返しみたいなものはあると思うし不健全だから、亡くなった相手に勿体ないと思ってしまった…。
営業のK「御守り」
これは理不尽だな~~~~!
最近こういった御守りだけでなく御朱印なんかも通販で売られているらしいけど、やはり神仏系はできるだけその場で購入すべきですよね。
せめて販売元がそのお寺や神社だったり、しっかり見極めないと怖い…。
黒木あるじ「呪転車」
最恐自転車を生み出していてちょっと笑ってしまった(笑)
たしかにこれなら盗まれないかもしれないけど…!!
窃盗目的の人間には天罰が下っていいかもしれないが、触っただけみたいな展開になっているのでさすがに理不尽ですね(´-∀-`;)