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#1292 『都市伝説セピア』ネタバレあり感想と考察【ドラマ】

#44以前はアメブロで投稿していたものです。

こんにちは、みくろです。

先日、ドラマ『都市伝説セピア』を観ました!


都市伝説セピア

 

2009年放送。

「フクロウ男」「アイスマン」「死者恋」の3編、どれも30分以上の作品と、この手のオムニバス作品にしては長めです。

 

何だか朱川湊人さんみたいな世界観だなあと思っていたら、本当に朱川さん原作でした…!

『都市伝説セピア』自体は読んだことなかったんですけど、何となく作者さんが分かるぐらい正確に再現されたドラマなんだと思います。

 

ホラーというよりは、世にも奇妙な系かな?

怖いというよりは不思議で耽美的な世界観。

 

朱川さんの作品が好きな方はもちろん、江戸川乱歩とか夢野久作が好みの人にも刺さると思います。

こういう映像化もっと増えて欲しいですね~良作でした!

 

ネタバレあり感想・考察

※以下、ネタバレ含みます。

 

「フクロウ男」

創作した都市伝説を広めた男が、その都市伝説自身になっていくお話。

 

オチはともかく、ネット掲示板から広まる都市伝説ってこんな感じなのかなあと始まりが興味深かった。

ある程度の種を蒔けば、あとは都市伝説自身が勝手に動き出すのが面白い。

 

ただ普通はある程度のところで止まって自然消滅するものだけど、今作の主人公はそれを良しとせず、自らがフクロウ男になることで都市伝説が本物になっていく。

 

「チューチュー」とふざけて敢えて地雷を踏んだ少女を殺したことで、人間としての彼が死に、フクロウ男としての彼が覚醒した。

実際こうやって本物になった都市伝説が他にもあったら面白い。

 

アイスマン

田舎で見世物小屋で少女と青年の友情とか、大好物しかない作品だった(笑)

 

正直アイスマン自体は訳分からないところが多い。

波長が合う人にしか見えないのかな?と思っていたら、普通に地元の人もあのバスの存在は気付いているようだし。

 

最終的に今作も主人公自身が都市伝説になりそうなお話でしたね。

 

「死者恋」

ある意味、死者に恋するのが最強だなと思わせられた。

会うことができないかわりに、頭の中でいくらでも美化できるし、相手がどう思うかなんて考えなくていい。

 

逆を言えば、それが虚構だった場合、現実を知った時のショックもそれだけ大きいわけで。

凛子としのぶが熱烈に愛した男性は別の女(公彦の母親)が作り出した理想の息子であり、その理想を生きた人間で作ろうとしたしのぶ。

 

これ本当の公彦からしたら意味不明な状況だと思うんだけど(笑)、一番かわいそうなのは幸生ですよね。

 

オチがちょっと蛇足かなあと思ったんですが、しのぶよりはまともな感覚を持っていそうな凛子もまた同じように狂っていたというのは良かった。

 

 

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