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【お知らせ】2023/12/06 「その他」に「コメントについて」を追記しました。

#1179 『絶対に怖い話』ネタバレあり感想と考察【映画】

#44以前はアメブロで投稿していたものです。

こんにちは、みくろです。

先日、映画『絶対に怖い話』を観ました!


絶対に怖い話

 

2015年製作。

…らしいんですが、どうやら再録も多いみたいで時代的にはもう少し昔に見えます。

 

元々『実録!!リアル恐怖DX』というホラーサイトに書き込まれた投稿を映像化しているそうなので、平成初期生まれ(まさに私)ぐらいの人が若い頃に流行ったような怖い話がてんこ盛りなオムニバス。

全7話で、「ベッドの下」とかまさにドンピシャ世代です(笑)

 

そういう意味ではどこか懐かしいような、逆に今では斬新に見える展開もあって面白かった。

結構エグめの描写もあって、こういう映画でも攻めてる感じが時代を感じますね。

 

特に平成初期ホラーが好きな人にオススメです♪

 

ネタバレあり感想・考察

※以下、ネタバレ含みます。

 

話数が多いため、印象に残った話について書きます。

 

「被写体のない写真」

ツッコミどころが多くてオチも曖昧だけど、モノクロ映像と相まって雪深い冷たく不気味な感じと、兄妹に兄の彼女という3人の絶妙な関係性が良かった。

 

死体の目が開いている・開いていないの議論と、彼女の怪我と、最後に下着姿になることの必要性がいまいち分からなかった。

 

彼女が足を怪我したことで思うように進めず山で野宿になって…という展開かと思いきやあっさり車には戻れるし、エンジンがかからず兄が一人で助けを求めに行くのはまあ分かるけど、足を怪我してる上に妹を置いていく事になるのに彼女が一人で兄を探しに行く流れも無理がある気がしました。

 

経理の女」

これは面白かったです!

ちょうどまさに2ちゃんねるなど匿名掲示板が流行り始めた時代ですよね。

 

怖いのは、不倫に悩む経理女の相談を親身に聞いているフリをしながら内心では否定していた事。

「不倫した人間に罰を与えよう!」というだけなら歪んだ正義感とも言えるけど、全く関係ない(むしろ被害者)の奥さんや子供にまで矛先が向いているから正義でも何でもないですよね。

 

これは現代でもそうだけど、特に恋愛関係なんかは意外と身近にいる人ならちょっとの情報で誰と誰だって分かったりするので、そういう意味では一番現実感のあるヒトコワなお話でした。

 

「遺書」

短編でありながら起承転結しっかりしていて、ちょっとした仕掛けもありつつ切なさも残る良いお話でした。

 

男の子の年齢をもう少し上げた方が良かった気がするけど(高校生ぐらいに)、そうすると最初の回想で言いなりのままなのが違和感あるし難しいですね。

せめてお母さんをもっと高齢にして、妹をもっと幼くすれば違和感は薄れたかな?

 

先入観をうまく使った面白いお話でした。

 

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