こんにちは、みくろです。
先日、映画『オンマ/呪縛』を観ました!
2022年公開。
海外ドラマ『グレイズ・アナトミー』クリスティーナ・ヤン役でお馴染みのサンドラ・オー主演。
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とある田舎の片隅で養蜂家として暮らすアマンダと娘クリス。
たまに訪れる人といえば蜂蜜の出荷や生活用品の配達をしてくれる友人のダニーのみ、それでも母と娘の二人で日々穏やかな生活を送っていた。
そんなある日、アマンダの叔父が母親の遺骨を韓国から届けに来る。
母親とは長年音信不通であったアマンダだが、その日を境におかしな現象が起こり始め、昔のトラウマも蘇り…。
非常に観やすい映画だなと思いました。
良く言えば分かりやすくてホラーが苦手な人にも親切だけど、悪く言うと目新しさはなく怖さは控えめ。
ただ毒親に育てられた人のトラウマや苦悩はとても丁寧に描かれていたと思うので、アマンダに共感できるような人にとっては胸糞でしょうし、観る人によって印象が変わる映画かもしれません。
グロやビックリさせるような展開もほぼ無いので、ホラー初心者さんにオススメですね(^O^)
ホラー好きな人には少し物足りないかもしれないけど、あのサム・ライミ製作ですし(監督は違う)、良作なのは間違いないので是非チェックしてみて下さい♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
とにかく母親がしつこい…(笑)
正直アマンダに対してもクリスに対しても「そんなの放っとけばいいじゃん」とか「好きにすればいいのに」と思ってしまったんですが、それって自分が親と適切な関係を築いて良い意味で自己中でいられる環境で育ったからなんですよね。
これが一般的な感覚かは分からないけど、個人的には親も子も過度な犠牲を払う必要はないと思っていて、もちろん親側は子どもが小さいうちは養育する義務があるけど、ある程度の年齢までいったら個と個の関係も必要だと思います。
子どもが親に縛られないのはもちろん、親も「子どものために」と自分の人生を捨てる必要もない。
たぶん多くの人はその辺りのバランスをうまく取って親子関係を築いているんだろうけど、そこがうまくできなくて歪になると所謂「毒親」とか「依存」ってワードが出てくる状況になってしまうのかなと思いました。
一番気になるのはアマンダにしろクリスにしろ父親が一切出てこないところですよね。
特にアマンダの母親の場合は移住がきっかけでおかしくなってしまったわけですから、旦那さんのサポート次第で何とかなった可能性も高いですよね。
映画としては母と娘がテーマだからそれでいいけど、普通に考えると父親の責任もかなりあると思います。
最後は賛否両論かなあ?
アマンダと一緒にクリスを前向きに送り出しているようにも見えるし、まだ終わっていないぞ…と嫌な展開も想像できるラストで、そこは各々考察してねってことでしょうか。
個人的にはちゃんと弔ってもらったことで本来のお母さんに戻ったんじゃないかと良い方向に捉えました。
クリスが楽しい大学生活を送れますように(*^-^*)