こんにちは、みくろです。
先日、『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』を観ました!
(※新しい映画すぎて、ここに載せられる画像を見つけられませんでした。後日更新します)
日本で公開されたばかりの本作、2022年のアカデミー賞国際長編映画部門で、ハンガリーの代表作として選出されました。
ただでさえアカデミー賞にホラー映画は珍しいんですが、他の映画祭でも多数ノミネートされているそうで…!
日本ではハンガリーホラーを観る機会なんてめったにありませんし、ここまで話題の映画を観ないわけにはいかない!と早速鑑賞(^O^)
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第一次世界大戦中、兵士として派遣されたトーマスは、近距離で爆風を受けたことにより倒れ、目の前に見知らぬ少女を見るという臨死体験をする。
終戦後、遺体写真家として各地を巡っていたトーマスだったが、ある日臨死体験で見た少女が現れ、自分たちの村に来てほしいと言う。
少女アナに対してただならぬ運命を感じたトーマスは、言われた通りに村へ行き、戦争とスペイン風邪によって亡くなった死者たちの写真を撮ることになった。
しかし長期化した戦争と疫病流行で墓と人手不足に陥った村では大量の遺体が放置され、村全体に不穏な空気が漂い…。
まず、美術的な意味でのセンスが抜群に良かったです。
怖さの中に美しさもあって、生者ではないんだけどまだ死者でもないみたいな、遺体の独特な雰囲気が映画全体の不気味さを出していたと思います(普通に怖いです)。
内容的には正直「難解」な部類に入ると思うので、ただ表面的なストーリーを追っているだけじゃ???となるところも多いかも(^_^;)
これからどんどん考察等も出てくるでしょうし、自分以外の人たちがどう感じたのか、そういう意味でも面白い作品だと思います!
ネタバレあり考察
※以下、ネタバレ含みます。
私がこの映画を観終わった時点で一番感じていたのは「やっぱりちゃんと弔わないとダメだな」でした(笑)
そんな単純な解釈でいいのかって感じですけど、この映画の怖いところは村の人たちが罰当たりな行為をしようと思って故意的に遺体を放置したわけじゃないところで。
途中までは宗教系かな?と思ったり、村ぐるみで怪しげな儀式でもしてるんかなとか疑ってたんですが、ただただ悲劇に見舞われて苦しんでいたんですよね。
でもそれと死者たちの思いは関係ないってところが怖いというか、お互いに苦しめ合ってるところが辛い…。
悪霊の数が村の死者より多いと言っていたので、同じようにちゃんと供養されていない戦死者や病死者が死のにおいを嗅ぎ付けて寄って来ていたって解釈でいいんだろうか?
神父さんが生きていれば少しはマシだったのかなあ?(´・ω・`)
しかし物理的にがんがん干渉してくる霊って怖いですね(笑)
日本だと死者は現世にそこまで干渉できないっていうのが通説だと思うんですが、海外の方だとポルターガイストとかもよく聞くし、もっと物理的に恐怖させられる存在なのかもしれないですね。
遺体写真家というのもなかなか興味深い職業でした。
ハンガリーホラー怖かったです…!