#1112 『紅い服の少女 第一章:神隠し』ネタバレあり感想と考察【映画】
#44以前はアメブロで投稿していたものです。
こんにちは、みくろです。
先日、映画『紅い服の少女 第一章:神隠し』を観ました!
2015年製作の台湾映画なんですが、日本では7年遅れて2022年に初公開。
最近日本でもブームが来ている台湾ホラー、現地でその火付け役となった有名作品です。
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祖母と一緒に暮らすジーウェイは、5年付き合っている恋人イージュンとの結婚を考えていた。
しかし、当のイージュンは結婚を拒み、祖母からは食事に連れて来いと迫られる日々。
そんなある日、行方不明で捜索願が出されていた近所に住むリンがボロボロな姿で戻ってきた。
それと同時に失踪してしまったジーウェイの祖母、そんな彼に「本当にごめんなさい」と謝り続けるリンなのだが…。
ホラー映画としての演出などはもちろん怖いんですが、ストーリーや登場人物らの人間関係がしっかり描かれているので、日本人だとやはり往年の『リング』や『呪怨』を思い出すのではないかと思います。
正直最近の邦ホラー界でこのレベルの作品は生まれていないので、良作揃いの台湾ホラーブームが羨ましい。
今作は第一章ということで、続編の第二章も日本では同時に公開されています!
台湾は日本と文化も近いですし、家族観なども似ているところが多いので海外映画の中ではかなり共感しやすいとも思います。
好みの違いはあるかもしれませんが、ホラー映画としての一定の基準を満たす良作なのは間違いないので気になる方は是非チェックしてみて下さい♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
今作は台湾の都市伝説「魔神仔(モーシンナァ)」を題材にしています。
正直海外の都市伝説なので日本人の私には若干不明なところもあったんですけど(映画オリジナルの設定もあったかもしれない)、軽く調べたところ、山や森で行方不明になった人がいると「魔神仔に連れて行かれた」など言うそうですね。
映画では名前を呼ばれて振り返るとアウトって話なんですが、普通にドアを開けたり触ってきたりもするので、振り返らないってのはまず無理そう(笑)
連れて行かれた人がどういう経緯で次の人の名前を呼んでしまうのかが分からなかったんですが、イージュンの体験を見るに、幻覚や夢を見させられて思わず叫んでしまったりするのかな…?
今作では魔神仔が山から下りてきたみたいな話だったけど、クンさんのように行方不明にならずに操られている状況など、法則性がなくてそこだけちょっと説明不十分だったかなと思います。
台湾の人にとっては説明せずとも分かる描写などがあったのかな?その辺りはちょっと判断できないですね。
登場人物らは気付いていない場面でも、映像のあちこちに魔神仔らしい存在が立っていたり、敢えて焦点を人物に当てることで背景がぼやけて不気味さが際立ったりと、演出やカメラのアングルが見事でした。
過度に驚かせる演出もほぼ無く、それでいて観ているこっちはドキドキさせられたり、ホラー映画の良いところを存分に楽しめました!
これはもう完全に日本のホラー映画業界は台湾に完敗ですね。
遅れてもいいから今後もたくさん日本で配信されたらいいな~!