こんにちは、みくろです。
先日、映画『都市伝説物語 ひきこ』を観ました!
2008年製作のCGアニメーションホラー映画。
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小学三年生の聡は、ある雨の日の帰り道、人間を引きずる異形の女を目撃する。
ボロボロの白い服に髪の長いその女に追いかけられ間一髪逃げ切るものの、その日以来、度々聡が住む団地を徘徊するようになる。
そんな時、隣の部屋に聡と同じ年の少女・さと子が引っ越して来る。
ガリガリに痩せ、親から激しく叱責されている様子のさと子は、学校でもいじめの対象となり…。
CGアニメーションということで、実写ではなかなかできない動きや残酷な表現ができるところが強み。
だからこそ結構しんどい描写も多く、約40分と短いんだけど、鑑賞後はわりとずっしりきます。
何となくオチがしっくり来ないものの、怖いシーンと心温まるシーンのメリハリがあって、ホラー映画としてはかなり良かったと思います。
実は「ひきこさん」って名前ぐらいしか知らなかったので、これを機に同じ題材の他の作品も観てみたいと思います!
残酷な表現(いじめや虐待など)が大丈夫な方は、是非今作もチェックしてみて下さい♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
まず私は大の猫好きなので、仔猫の描写が本当しんどかった。
最後の写真を見るに実際は本物のさと子ちゃんが引き取ってくれたんだと思うけど(そう信じたい)、正直ああいう事をする子どもに対してはひきこさんを応援してしまいますね…。
オチに関してはよく分からない点もあるけど、仕掛けとしては良かったと思う。
特に親が虐待しているっぽいシーンでは、隣の部屋の音なら普通は壁越しに聞こえると思うんだけど、なぜか聡は襖の方を見ていて、そういうちょっとした違和感が解消されたのはすっきり。
ただ、聡とさと子の全てが逆だったとしても、仔猫騒動の後の突然の引っ越しとか、なぜ最後壁の中(?)にひきこさんの遺体があったのかとか、説明不足な点は多かったですね。
たぶん聡がいじめられていた事や仔猫の件でひきこさんが復讐してあげたんだと思うけど、実際に人を殺してしまっているわけだから、それを理由に引っ越したのかなあ…?
でもその時にひきこさんだけ置いて行ったというのも無理あるし、おそらく仔猫の件があった時には既に亡くなっていたんじゃないかと思います。
むしろそっちを隠すために壁に埋めて引っ越した説…。
少なくとも引っ越してきた時や、虐待の声が聞こえていた段階ではまだ生きていたように思うので、亡くなったのは聡とさと子が仲良くなってしばらくした辺りだろうか…?
いろいろ不明なところはあるけど、ひきこさんの動きや追いかけてくるところは怖くて面白かったです。