※後半にネタバレ含む感想あります。
こんにちは、みくろです。
昨日、『怪談最恐戦2021』を読了しました!
先日の結婚記念日に夫からもらった怪談本の1冊。
(その事についての記事はこちら↓)
怪談最恐戦とは、最も怖い怪談を語るとされる「怪談最恐位」を決める大会で、2021年の今大会で4回目の開催らしいです。
一般の人も応募できるそうですし、更に優勝賞金100万円ということで、なかなか夢のある大会ですよね(^O^)
今作は、その大会のファイナルで語られた怪談がまるっと収録されていて、更にゲストの村上ロックさんのお話、ベスト4の方々の書き下ろし、投稿部門と朗読部門の優秀作を読むことができます。
こういういろんな怪談師さんのお話が収録されている本を読むと、一人一人の個性というか、それぞれが「最恐」と感じるポイントが違っていて面白いです。
特に今回のような生の大会をそのまま収録した作品は、語り口調そのままなので本当にその場で聞いているかのような臨場感があります(`・ω・´)
知っている怪談師さんだと、お顔と声が浮かぶので、「あ~この怪談師さんこういう語り口だよなあ」と、本当にそのまま文字化されているんだなと思いました。
当然かもしれないけど、書き下ろしや投稿部門の文章と比較すると「読ませる時」と「聞かせる時」で怪談の語り方って違うし、それを両方楽しめる今作はかなり贅沢ですね♪
来年また開催されるなら、次は是非ライブか映像で見てみたいです!
ネタバレあり感想
※以下、ネタバレ含みます。
個人的には「屈んで笑え……」「事故物件」「応援のチカラ」が怖かったです。
単純に自分が怖かったと思う話を挙げたんですが、3作中2作が優勝者の田中俊行さんが語った怪談ということで、やっぱり皆も怖かったんだなあ(笑)
「事故物件」に関しては内容が内容なので問答無用で恐ろしいとして、「屈んで笑え……」は謎の不気味さがありますね。
元からその3人は仲間だったのか?それとも体験者と同じように最初は普通の人だったのか?病院に何かあるのか?たまたま出会ってしまったのか?いろんな想像ができる話で、どちらかというと呪術とか儀式とかヒトコワのようにも感じます。
でも実は個人的に一番怖かったのは投稿部門・菊池菊千代さんの「応援のチカラ」でして。
同姓同名というだけで理不尽過ぎる…!と、運が悪いと言っていいのか、体験者は何も悪くないのにターゲットにされるような話はやはり怖いですね。
巻末には怪談師さんの紹介一覧もあり、今回初めて知った方もいたのでまたチェックしてみようと思います(^O^)♪
しかし猫好きな人多いな…(笑)