こんにちは、みくろです。
先日、映画『らせん』を観ました!
1998年製作。
原作は鈴木光司氏の『らせん』、映画『リング』と同時上映。
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監察医である安藤は、医学生時代の友人・高山の解剖を担当する事になった。
自宅で変死していた高山の直接的な死因は心不全であったが、それを引き起こした肉腫が不自然であった事に違和感を持つ。
高山の元助手である高野の話によると、高山は死ぬ直前に元奥さんと「見ると死ぬビデオテープ」について調べていた事が判明。
更に高山の身体からは天然痘によく似た未知のウイルスが発見され…。
映画版『リング』の続編『リング2』は観た事あったんですけど、『らせん』の方はないかも?と思って鑑賞。
ジャンルはサイエンス・フィクションということで、オカルトホラー要素がもりもりだった『リング』に対して今作はそこまで怖くはないです。
映画版だとどうしても説明不足な点も多いかなあ…?
ただ呪いを科学的に見るという発想が面白く、これが1990年代の作品というのがまた良いですよね。
一応『リング』の正統な(?)続編は今作なので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
貞子の呪いがウイルスとして視覚できるのが面白い。
たしかに呪い系の死ってだいたい心不全とかになるけど、ビデオを見る事で感染して肉腫を発生させたり天然痘に似た症状を起こさせるなら、なぜ死んでしまうのか?の説明はつきますね。
でもやっぱりこうやって科学的にしっかり証明されてしまうと全然怖くないというか、呪いって「なぜか分からないけど死ぬ」から怖いんだなあと改めて思いました。
『らせん』に関してはあまり怖がらせようという気はないみたいなのでこれで正解なんだけど、『リング』の続編としてホラー的に期待するとちょっとガッカリしちゃうかもですね。
安藤が高野を抱いたのは不快!(笑)
ああいう関係って本当に不健全だと思うし、安藤側は心細さと高山に対する優越感って一番最悪な理由ですよね。
正直そこからの受精や再生がどうのという展開は「???」な部分が多く、映画だといっきに成長したというところが分かりにくかった。
安藤が自分の息子を再生したのもわりと胸糞…。
かといって高山の意見が完全に正しいとも言い切れず、全然ハッピーエンドでも何でもないモヤっとした終わり方でしたね(^^;)
DNAがどうのとかいろいろ話題になっていた時代だったのかなあ?
今ならこれに似たような創作物も増えてそう。