前作『都市霊伝説 幽子』についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、映画『都市霊伝説 クロイオンナ』を観ました!
2012年製作。
都市霊伝説シリーズ第3弾。
------------------------------
日花里は、小さな仕立て屋で働きながら妹・由岐の面倒を見ていた。
由岐は昔からクロイオンナに関する悪夢と幻覚に悩まされており、度々情緒不安定になっては錯乱状態で日花里に電話をしてくるのであった。
そんな由岐が妊娠をした。
しかし相手男性の大嶋は結婚も子どもを持つ気もないと言い、その件で姉・日花里と会う事になるのだが…。
ストーリーは姉妹の関係性がよく描かれており、怖い演出も結構あって面白かったです。
キャストさんの演技も良いですね。
心霊的な怖さもあり、人間関係のドロドロした嫌な部分もあり、いろんな意味で楽しめるホラー映画だと思います。
姉妹それぞれの抑圧された思いや不満が言葉にしなくても伝わってきて、けっして健全とは言えない関係のあり方がうまく表現されていた。
前二作を楽しめた方はもちろん、単発でも問題ないストーリー展開なので、シリーズ初見さんにもオススメです♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
正直クロイオンナの解釈については自分の中でも定まってないんだけど、お母さんの霊であるというのは間違いないのかな。
それが良いものなのか悪いものなのか、姉妹以外に怪異が及ばない事から幻覚の可能性も捨て切れないですよね。
見た目はめちゃくちゃ怖いけど、若干守ってる説もある…?
姉妹は共依存関係にあって、どちらも問題あり。
過去の話や現在の状況はほとんどお姉ちゃんの口から語られていたから、実は妹側の心情は表面的な部分しか分からないんですよね。
クロイオンナが妹の方に強く影響しているのは、やっぱりあの事件の時にお姉ちゃんが置いて行ったからなのかなあ?
妹が堕胎した原因の男性と結婚して子どもを作っているので姉もかなり歪んでいると思うんだけど、少なくともクロイオンナに人生台無しにされる事なく生きているから、結局は心の問題という事なのか。
お姉ちゃんに関してはどちらかというと妹の怨念の方がすごそう。
新しく産まれる赤ちゃんが女の子で、あの事件現場で妹と交替するような夢を見ているという何とも不穏な終わり方も良かった。