前作『都市霊伝説 心霊工場』についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、映画『都市霊伝説 幽子』を観ました!
2011年製作。
都市霊伝説シリーズ第2弾。
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小学校時代の担任・本橋先生が自殺した。
葬儀に出席した野島は、そこで親族より「鏡の裏」とだけ書かれた先生からの手紙を受け取る。
何かを察した野島は、10年前のクラスメイト達に電話をかけ、全員で今は廃墟となった母校を訪れる。
そこはかつて女子生徒がプールで亡くなっており、その少女の霊が夜な夜な現れるという噂があるのだが…。
正直1作目の方が話はしっかりしていたかな?
今作の方が内容的にはエグいんだけど、怪異側の怖さがあまり伝わりませんでした。
ホラー的な演出も少ないので、ただただ10年ぶりに集まった同窓会の様子を見せられているような、テンポもいまいち良くなかったと思います。
どちらかというと集まったメンバーの考え方がヤバいというか、そもそもいじめっ子達なので胸糞発言も多いし、そういう人怖的な部分はなかなかでした。
もう少し登場人物達の関係性が分かった方が良かったかなあ?
野島くん以外は没個性過ぎて、誰と誰が仲良くてどんな性格か、せっかく小学校時代の回想シーンがあっても分かりにくかったのが勿体ない。
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
正直なぜあそこまでしてあの紙にこだわるのか分からなかった。
たしかに小学生ならかなり重い意味があったろうし、先生にとっては重大な秘密だったと思うけど、10年後に廃校を探し回ってまで探す物かな…?
仮にバレたとしても、おそらく10年も経っていたら証拠不十分だろうし、紙の件は先生の責任になると思うんですよね。
こういうのって捕まるとかそういった事よりも罪悪感に苦しむものだと思うので、そもそも忘れていたり、紙を処分しようとする心理がある時点で終わってると思います。
幽子自体も学校の外まで出てくるわけじゃなさそうだし、野島くんが連絡さえしなければ他のメンバーは何事もなく過ごしていた可能性が高いのでは。
それとも10年間先生が一人で食い止めていたのかなあ?
夢に出てくるだけじゃ幽子本人の怨念なのか先生の罪悪感が見せているのか分からないけど、もし霊障だったら先生の死をきっかけにクラスメイト達に伝播した可能性はありますね。
どちらかというと最も罪悪感を感じている野島くんが他のクラスメイト達も巻き込んだという感じが強いのかな。
プールに突き落とした時はたぶん幽子と二人きりだったと思うし、みんなで石を投げた段階で既に死んでいるように見えるので、野島くんだけが自分一人で殺したって分かっているんですよね。
たぶん先生に話した時も保身のための嘘と演技が入っていて、彼を信じた先生とクラスメイト達は完全にもらい事故なんじゃないかと思います。
そういう意味では『野島クソ物語』として結構怖い作品かも(笑)
幽子の最後のじっと見つめる目は怖かったですね。
野島くん以外の生き残れた人と生き残れなかった人の差は何だったんだろう…そこも全く分からなかった。