※後半にネタバレ含む感想・考察あります。
こんにちは、みくろです。
昨日、映画『ブラック・ウィッチ』を観ました!
あらゆるホラー映画の中で未だに一番怖かったと思っている『ブラックフット』のアダム・マクドナルド監督の作品。
(この映画本当怖いよ…)
とにかく撮り方のうまい監督さんなので、今回はどんな表現をしてくるのか?楽しみに観ました(*^^*)
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父親を亡くし、母と二人暮らしとなった娘のリア。
夫を失ったショックで情緒不安定となった母親と衝突しながらも、同じ趣味を持つ同級生の仲間たちに支えられて何とか学校生活を送っていた。
しかし母親はリアへ何の相談もなく引っ越しを決め、今学期限りで学校も転校させられてしまうことに…。
そんなある日、また母親と喧嘩したリアは、怒りに任せて母親を殺すための呪いの儀式を行ってしまう。
やはりこの監督さん、不穏な見せ方がすごく上手…!
直接的な表現はほとんどなく、はっきり言って終盤までは何も起こってないと言ってもいいぐらい…それでもなぜか怖い!
主人公が父親を亡くして辛い環境にいる思春期の女の子というのもミソで、この年代特有の妄想なのか?母親がおかしいのか?本物の呪いなのか?真実が見えにくくなっているところが良かったです。
少し捻った作品なので、雰囲気を楽しみたい人、絵面より中身派の人には特にオススメ♪
感想と考察
※以下ネタバレ含みます。
この映画の最大の謎は、やはり「本当にパイワケットはいたのか?」ですよね。
パイワケットの存在を認識しているのがリアしかいない以上、全て彼女の妄想だったとも言えるし、ラストの展開からもその線が濃厚じゃないかと思います。
唯一リアを心配して泊まりに来てくれたジャニスが何かを見たようですが、その後の反応(「触るな!」と言ったり音信不通になったり)から、実はリア本人に何かされたんじゃないか?とも思えるんですよね。
母親が情緒不安定になっているなら娘にも影響があっておかしくないし、自分の手首を切ってでも儀式を実行するぐらい限界が来てますから、精神的に病んでしまっていたのかもしれません。
パイワケットが本当にいたとしたら、母親や他人に直接何かするような魔女ではなく、リア本人を惑わすことで母親殺しの呪いを実行させた可能性も。
その方法だとリア自身にもダメージを与えられますしね…。
真相がどうあれ、誰も救われない清々しいほどのバッドエンドでした(笑)
最後お父さんの霊が助けてくれるとか少しだけ期待してたんですけど、そんな甘い話じゃなかった!