こんにちは、みくろです。
先日、映画『レフト ー恐怖物件ー』を観ました!
2020年製作。
ケヴィン・ベーコン主演。
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テオ・コンロイは、年の離れた女優スザンナと再婚し、娘のエラを授かり幸せな日々を送っていた。
しかしテオは前妻を浴槽で溺死という不自然な死に方で亡くしており、彼を疑った警察による捜査と裁判で連日顔出し報道されるという過去があった。
テレビで見たテオの顔を覚えている世間の目や、年齢差のある妻との関係で悩む日々から逃れるため、スザンナの休暇を機にしばらく家族でウェールズの貸別荘で過ごすことに。
しかしその晩、娘のエラが黒い影を見て…。
どちらかというと怖さよりもストーリー重視の作品かな。
そんなに怖い事は起こらないんだけど、じわじわメンタル的に追い詰められていくような、何だかうまくいってない感がめちゃくちゃ出てる主人公。
ゴーストハウスというよりは、迷い家とかそういう不思議系な気がしますね。
正直ホラー的な怖さはほぼ無いので、ヒューマンドラマ寄りの作品が好きな人にはオススメです。
そしてやっぱりケヴェン・ベーコンはかっこいい。
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
結果的に、この家はそこまで悪い存在ではないのかなあ?
本性を暴くというか、自分の中の闇を見せるという点では怖いかもしれないけど、テオの場合も結果としては本人もスッキリできたわけで。
たぶんスザンナとの関係は、このまま溜め込み続けていけば前妻と同じ結末になっていた可能性がありますよね…。
そうならなかったのはやっぱりエラの存在があったからで、娘を守りたいって気持ちがこの家に引き寄せたのかも。
ただテオばかり焦点が当てられていて、奥さん側のスザンナに何もないというのがちょっと不満…!
夫婦関係において100対0は有り得ないし、浮気をしたことは間違いなくスザンナが悪いのに、テオだけが家に惑わされるというのも腑に落ちない。
前妻とのことは今の家族とはまた別の話なので、この家によって前妻への贖罪が成されるなら、テオとエラへの裏切りや罪悪感は今後一生スザンナが背負っていくことになるのだろうか…。
そういった苦しみから解放されるという点ではテオの方が良かったのかなあ。
何だか良いお話風に終わったけど、誰もハッピーエンドとは言えないところがやっぱりホラー映画でした。