#1311 『ハロウィン THE END』ネタバレあり感想と考察【映画】
#44以前はアメブロで投稿していたものです。
二部作目『ハロウィン KILLS』についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、映画『ハロウィン THE END』を観ました!
2022年製作。
『ハロウィン』シリーズ正統続編三部作の最終章。
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殺人鬼マイケル・マイヤーズによる恐怖から4年、ハドンフィールドには再び平和な日々が訪れていた。
何度もマイケルから生き延びたローリーは、孫娘アリソンと暮らしながら回顧録を書き、徐々に己のトラウマや娘を失った悲しみを癒やしつつあった。
そんな時、アリソンがコーリーという青年と親密な関係になる。
彼は数年前に起こした事故のせいでハドンフィールドの住人から後ろ指をさされる日々を送っており、同じく噂話の的になりやすいアリソンと意気投合したのだが…。
スピンオフやリメイクなど含めてシリーズ自体は10作以上あるんですが、正統続編として1978年から続く『ハロウィン』は今作で完結します。
この手のシリアルキラー系ホラー映画って「最後の戦い」好きだけど「復活」も大好きなので終わる終わる詐欺が多いんだけど(笑)、今回は本当に最終章だなと思います。
今後も『ハロウィン』の世界観を引き継いだ作品やリメイクはあるかもしれないですが、マイケル・マイヤーズとローリーの物語は終わりました。
正統続編の製作や結末には賛否両論あるかもしれないけど、こうやってきっちり最終章を作ってくれたことは純粋に嬉しいですよね。
長年続くシリーズの終わりは感慨深くもあり切なくもあり…。
ホラー映画好きなら絶対に押さえておきたいシリーズの一つ、まだ観たことない方はこれを機に是非チェックしてみて下さい♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
正直あの頃のマイケル・マイヤーズはもういない。
前作『ハロウィン KILLS』の感想にも書いたけど、やっぱりマイケルの自我はとっくの昔に失われているような気がします。
肉体的にも精神的にもマイケルを動かしているのはローリーへの執着と、ハドンフィールド全体が生んでいる悪意みたいなものじゃないかと。
だから今作のマイケルは最後っ屁みたいなもので(笑)、コーリーと波長が合ったことで一時的に力を取り戻したけど、それでも瀕死のコーリーに片手で抑えられたり、一対一でローリーに敗れる程度の力しかもう残ってなかったんだと思います。
諸悪の根源はハドンフィールドそのものだったとして、それらを象徴していた者達が図らずもコーリーに殺されていったことで、マイケルの力も比例して弱くなっていったとかだったら面白い。
ただやっぱり『ハロウィン』のマイケル・マイヤーズには最後まで最強の怪物であって欲しかった。
何だか久しぶりに会った親の弱々しい姿を見て切ない気持ちになるような、そんな感覚に近いです…(笑)
でも今回のコーリーのように、これからもハドンフィールドは怪物を生み出していきそうな気はしますよね。
さすがにマイケル復活は蛇足だからやらないと思うけど、もはや名実ともに人間じゃなくなったらそれこそ真のブギーマンになってしまうのではとそれはそれで観てみたい気持ちもある。