#908 王道から感動ものまで『怪談新耳袋 劇場版』ネタバレあり感想と考察【映画】
#44以前はアメブロで投稿していたものです。
こんにちは、みくろです。
ドラマから再鑑賞している怪談新耳袋シリーズ、次は『怪談新耳袋 劇場版』を観ました!
(Amazonプライムのリンクを貼ろうとしたら、なぜかサムネが全く違う草刈正雄さんの何かになってた…(笑)
一応テキストだけ貼っておきます↓)
2004年公開、映画版1作目になります。
この後の映画シリーズは長編ものになるんですが、今作は8話構成のオムニバスホラーです。
王道の幽霊譚から感動系までいろいろ楽しめるのと、1話1話の完成度も高いのでオムニバス邦ホラーの中では未だに根強い人気がありますよね。
俳優陣も豪華ですし、「姿見」の某シーンは結構有名じゃないかなあ?(『呪怨 白い老女』と被るけどw)
オムニバスホラーが好きな人には絶対オススメです!
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
話数が多いので、特に気に入った4話についての感想を書きます。
「夜警の報告書」
この話良いですよね~!
けっして怖いわけじゃなく、どちらかというと演出も笑える方だと思うんですが、主演の竹中さんや林さんの演技力なのか?なぜか惹かれる話です。
長く勤めている警備員の「アッ!」というタイミングはヤバい霊を見た時なのかなと思うんだけど、気のせいですよと言いつつそういう所は避けるんだというのが逆に怖かったですね。
「手袋」
厄介な男と、それに翻弄される女性たちの話。
これ主人公がとばっちりを受けたのはもちろん、首を絞めている方の女性もおそらく被害者なんだと思います。
この男の行動って、主人公と同棲中に浮気か何かをして(手袋の女性かもしれませんね)別れて、その後付き合った女性が本気になったから面倒になって元カノの主人公宅へ来て…ってことだと思うんですが、控えめに言っても最低ですもんね(笑)
傷付いて離れる女性もいれば、執着して何が何でも離れない女性もいるわけで、女の私としてはスッキリする終わり方で良かったです(´-∀-`;)
「約束」
ビジュアルがダントツで怖かった。
名前の呼び方が機械的なので姿を見せるまではそこまで怖くないんだけど、必ず返事をしなければならないとか、事象だけ考えても実は一番ヤバい霊だと思います。
最後に女性とイチャイチャしてたら怒った事から昔好きだった男性に傷付けられて亡くなった霊かな?と思うんですが、体が異様に大きいのと枯れ葉がたくさん出てきた理由は考察しないと見ただけじゃ分からないですね。
枯れ葉というと殺されて埋められたとかそういうイメージなんだけど、機械的な呼び方が電話とかメールとか電子機器っぽくて、それだとストーカーが浮かぶ。
まあ単純にビジュアルが怖え!って楽しむのもアリなんですが、こうやっていろいろ考察していくのも面白い話だと思います。
「ヒサオ」
とにかく女優さんの演技がすごい。
最初から最後まで一人芝居なんだけど、息子が死んだと受け入れられない気持ちと、受け入れた上で殺した犯人らに復讐しようとしている思い、苦しかっただろうと悔しさや悲しさや寂しさ、あらゆる感情が入り混じっていて感動しました。
息子が生きているかのように接する様子から最後の行動まで、ほんの10分程度の映像なのに目まぐるしい展開の連続で、最終話にふさわしい素晴らしい作品でした。