#713 Netflix『ザ・ミスト』ネタバレあり感想と考察【ドラマ】
#44以前はアメブロで投稿していたものです。
※後半にネタバレ含む感想と考察あります。
こんにちは、みくろです。
先日、Netflix独占配信ドラマ『ザ・ミスト』を見ました!
スティーヴン・キングの『霧』原作、あの超有名な映画『ミスト』のドラマ版です。
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16歳の高校生アレックスは、厳しい母親イヴよりも自分に甘い父親ケビンの方が好きだった。
ある日、気になる男子ジェイに誘われ、イヴの反対を押し切ってパーティーに参加するアレックスだが、何者かによってレイプされてしまう。
実はケビンが許してこっそり行かせたことを知ったイヴは激怒、娘と二人で町を出ようとするが、ショッピングモールで買い出し中に突如、町全体が霧に覆われてしまう。
霧の中に入った人が次々と襲われ無残な死体となって発見され、ショッピングモールにいる人々は外に出ることができなくなる。
霧の中から襲ってくる得体の知れない何か、閉じ込められる人々…基本的な設定は原作や映画版と同じです。
ただ、映画と比べてドラマは長いので、人間関係や一人一人の描写がしっかりあって『ミスト』の胸糞感や後味の悪さも倍になっている気がします(笑)
残念ながらシーズン1で打ち切りになってしまったそうなんですが、このドラマ自体は特に失敗しているとは思いません(予算とか大人の事情かな…?)。
むしろ非常に面白いドラマだと思うので、続編がないのは惜しい…!
とはいえ、シーズン1だけでも十分楽しめるので、原作や映画版が好きな方はもちろん、全く『ミスト』を知らない人にもオススメしたいドラマです♪
わりと描写がグロいので苦手な方はそこだけ注意してくださいね。
映画版もまた鑑賞したくなったけど、あれちょっと気合いが必要なんだよな…(笑)
ネタバレあり感想・考察
※以下ネタバレ含みます。
このドラマの良かったところは、やっぱり外から見える表面的な部分からじゃ分からない人間の怖さですよね。
今作では優柔不断な夫や尻軽と呼ばれる妻、薬中の女やイケメンのレイプ容疑者という、他者から見たら絶対良く思われないような人たちが実はまともで、神父や夫を亡くした無力な老婆、ゲイの優しい男友達といった善良そうな人ほど最強にヤバかったところが面白い。
打ち切りのせいで霧については全く何も分かってないんですけど、殺される人間と何もされない人間とでは、やはり深層的な善悪とかそういうものが関係してそうな気はします。
でもそうなると無垢な少女が殺されてしまったのが説明つかないんですよね…。
真っ先にやられそうなエイドリアンが霧に襲われる描写は今のところ無いし、いまいち基準が分かりませんよね(無差別の可能性もあるけど)。
映画では霧の正体って分かったんでしたっけ…?
原作はどうなのかなあ、この辺りはドラマじゃ解決しないので他作品を見直してみようと思います。
ただ、この話って怖いのは霧ではなく人間なので、霧の正体は分からないままでいいのかもしれません。
アローヘッドについて何も分かっていないのはモヤモヤしますけど(笑)、主人公一家の話やショッピングモールでの件は一通り解決するので霧以外の点ではよくまとまったストーリーでした(*‘ω‘ *)