こんにちは、みくろです。
7月16日に出たばかりの郷内心瞳さんの新刊『拝み屋念珠怪談 緋色の女』読み終わりました~!
郷内さんのその後がずっと気になっていたこのシリーズ、ついに新章突入といったところでしょうか。
いつもは「拝み屋怪談」なので、今回は「拝み屋"念珠"怪談」?と不思議に思っていたんですが、今作は郷内さんご自身ではなく相談者が集めた怪談ということなんですね。
数珠繋ぎで集まった怪談だから念珠なのかな?
正直他人が集めた話の怪談本でいいの?と最初は思っていたんですが(笑)、まさかの展開でやはり郷内さんにも繋がっていましたね…。
はっきり言って今作は序章でした。
今後この話が広がりそうだな、元凶はたぶんアレだな、といったふわっとした予想はできるんですが、いくつもの話が繋がっていそうなのでまだまだ全体は見えていません。
というより、郷内さんがまだ半分だと最後にチラっと書いている通り、序章すら終わっていないので「序章(前編)」といったところだと思います。
くうー!ここまで読んだのにまだ何も始まってすらいないじゃないか!と思うんですが、それでもついつい気になって読んでしまう郷内マジック(笑)
次巻にも期待大…!
拝み屋怪談の1作目はこちら↓
細かな感想
※ネタバレあります。
個人的には「これから行くよ」「七五三の写真」「お節介」「般若びと」が怖かったです。
特に「七五三の写真」はありそうでない話で、何か一族に関係する呪いや祟りで心霊写真が撮れるというのは怪談でありがちですが、その後に慰め続けなければならないってなかなか聞かないような…?
どの霊能者もそう感じるのが不思議な話。
そして今作からの大きな災いに関係してそうな話は2つ、「葡萄の娘」などに登場した病気?の女の子と、「湖姫さん」や「自然学校」で登場した綺麗な少女たち。
後者がたぶん表題の「緋色の女」だと思うんですが、双子っぽいけど「自然学校」以外は生身の人間?は1人なんですよね…。
「葡萄の娘」とは何か関係してるのか?うーんまだ分からないことが多い。
そしてまたまた加奈江ちゃん(´・ω・`)
この話も本当に長いですね、まあ加奈江ちゃんのことが完全に解決する時が「拝み屋怪談」シリーズの終わりなのかな。
ただずっと気になってるんですが、タルパって認識する人がいればいるほど実体が強くなるのでは…?
私もそうだけど、郷内さんの本を読んで桐島加奈江という存在を知っていたり考える人がどんどん増えている今、郷内さんから離れた場所で出現する可能性は十分にあったんじゃないのかな。
これからはそういう話になっていくのか…?
しかし、何より奥さんとの関係が気になっていて、仲の良いご夫婦そうだったから早く元の生活に戻れたらいいな。