こんにちは、みくろです。
先日、郷内心瞳さんの『拝み屋怪談 壊れた母様の家<陰>』を読み終わりました!
今作は完全に『花嫁の家』の続編なので、先にそちらを読んでいないと正直ちんぷんかんぷんだと思います。
郷内さんが拝み屋として史上最悪の災禍だったと宣う椚木家の話がまさかこういう形で繋がってくるとは…。
『壊れた母様の家』は陰・陽の二部作になっていて、今回読んだ<陰>は1冊分まるまる導入部といっても過言ではないぐらい登場人物も多く、かなり複雑。
正直<陰>は嵐の前の静けさというか、確実に怪異は起こり始めてるけど、まだそこまで大きくはなくて…でも絶対このままにしておくとヤバいのが分かる、そんな感じ(^o^;)
郷内さんと同業の方もかなり出てくるので、怪談というよりは霊能者同士の戦争といったところ。
前から同業との確執はあったけど、今回ほど味方も含めて真正面からいろんな霊能者と対峙する事ってなかったような…?
郷内さんの話に出てくる場所がわりと私が住んでる所と近かったりするので、事実だとするとこんなに視える人や力がある(と思い込んでる)人が祀ったり呪ったりしてるのこえーって思って読んでます(笑)
今のところ事態の全容がまだ掴めていないので感想が難しいですが、とにかく先が気になる…!!
<陽>も楽しみです(*^^*)
人間の思いはそこまで強いのか
郷内さんの本を読んでいてつくづく思うのが、人間の思いってそこまで強いのだろうか?ということなんですが、タルパ(こちら参照)然り、「信奉」や「呪い」然り、自分の中の感情だけに留まらず可視化したり物理的にどうにかできるって怖いですよね。
故意的なのはもちろん、無意識に創り出してしまうケースもあったりして、元の素質などもあるんだろうけど人間ってすごいなあと思います。
ただ、『壊れた母様の家<陰>』の冒頭で郷内さんがお師匠さんに教えられるんですが、良い感情が影響を与えるのは時間がかかるけど、悪い感情は衝動的に一瞬で表出するというのがポイントですよね。
同じ人間の思いでも、やっぱり嬉しいとか楽しいとかそういうプラスの感情よりも怒りや悲しみのようなマイナスな感情の方が強く出ちゃう。
これって人間の本能なのかなあ?どうして負の方にはどんどん引っ張られるのに、幸せはなかなか感じ取れない人が多いんだろう?(´・ω・`)
今のところ<陽>で全員が幸せになれる未来が見えないんですが、良い解決策が見つかることを祈って次巻へ!