『拝み屋念珠怪談 緋色の女』についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、郷内心瞳さんの『拝み屋念珠怪談 奈落の女』を読みました~!
拝み屋念珠怪談シリーズの2作目になります。
前作『緋色の女』が「序章(前編)」だったので、今作は「序章(後編)」ですね。
序章ということでお分かりかと思いますが、2冊読んでも全く何も解決していないというか、ようやく今作のラストで何かが始まりそうといったところ(笑)
一応念珠怪談としては2作目なんですが、通常の拝み屋怪談シリーズと繋がっているので(『怪談始末』の再編集版を含めて)12作目になるのかな?
おそらく単発では分かりづらい点が多いと思うので、できれば拝み屋怪談シリーズの最初から読んだ方がいいと思います。
少なくとも今作『奈落の女』を読むなら、前作『緋色の女』は必須です。
正直シリーズとしては異色なので、読者の中でも賛否両論になりそうな内容なんだけど、個人的にはここまで読んできたからにはこの先も気になるところ…!
シリーズファンなら今作も読むべし!
何だかんだ言いつつ結局最後まで読んじゃうと思います( ˘ω˘ )
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
正直、まだ「加奈江」を引っ張るのか~というのが率直な感想。
郷内さんにとって切っても切り離せない大切な存在ということは分かるけど、拝み屋怪談初期では最悪の怪異として登場していたので、たとえ良いかたちで解決していたとしても郷内さんほど割り切れないというか。
おそらく郷内さんは加奈江ちゃんに対して10代の頃の良いイメージがあるからそれが戻ってきただけなんだろうけど、読者側は怖い存在・忌むべき存在として認識させられていたので、現状にはなかなか共感しづらいんじゃないかと思います。
裕木さんに対しても、責任云々で言えば他の霊能者たちだって中途半端に関わっているのだから同じだし、仮に今の環境から救えたとしてもその後に何の責任も持てないのは変わらないんじゃないでしょうか…(´・ω・`)
こんな感じでメインストーリーに関してはちょっと思うところがあったんですが、裕木さんが集めた怪談はいろんなタイプのお話があって面白かったです!
次作は郷内さんがメインで動くのかな?
加奈江ちゃんが戻ってくるといいですね。