こんにちは、アラサー子なし専業主婦みくろです。
先日、郷内心瞳さんの6作目『拝み屋怪談 鬼神の岩戸』読み終わりました!
5作目の『来たるべき災禍』で"あの話"に一区切りついて、次また長くなりそうな"例の話"が再来する前の序章というか、今作は大きな話を繋げるための中間に位置する巻ですね。
そのせいか郷内さん自身のお話はほとんどなく、他者の体験談や、今作で初登場となる人物の話がメイン。
低迷期というのもあったんでしょうが、むしろ今回の郷内さんは大概ひどいので今までのような拝み屋の話はほとんど書かれてません(^o^;)
今回はわりと容赦ない怪談が集められていて、因果応報とか所謂「バチが当たる」みたいなお話が多かった印象です。
普通に生活してる人からすると「そんな事するからやろ~」って感じなんですが、心霊スポットに行った事ある人とか、見に覚えがあるとかなり怖いかもしれないですね。
『鬼神の岩戸』のメインとなる話は一応解決したものの、郷内さん自身はこれからどうなってしまうんだろう…と思っていたら、最後の最後でとんでもない爆弾依頼が…!
そして次作の『壊れた母様の家<陰>』に続くんですが、シリーズ通して読んでる方はこのタイトルでピンときますよね…!?
陰陽で二部作なのかな?楽しみです(*^^*)
すごく納得しました
今回は(も?)タルパの話がかなり多かったんですけど、タルパとは「思念を具現化させた存在」で、要は頭の中で空想したり創作した人物が実体化することです。
もちろん私は創った事も見た事もないし、それが人物に限られるのか、物とか動物でもいいのか、詳細は全く知らないんですけど、このタルパの話でかなり腑に落ちた説があったので書こうと思います。
(※少し『鬼神の岩戸』のネタバレ含みます)
作中で郷内さんが語ってらっしゃる「心霊スポット等にいる幽霊はタルパではないか?」という説です。
これ私も長年ずっと疑問だったんですが、(デマとかあるのは置いといて)心霊スポット等で「幽霊を見た!」って体験談は、髪の長い女性だったり、白い服を着ていたり、血だらけだったり、少女だったり、いかにもホラー映画や怖い動画に出てきそうな姿がほとんどですよね。
もちろんそういった姿で亡くなられる方もいるでしょうけど、実際は短髪だったり茶髪だったりギャル風の格好もあれば芋っぽいジャージ着てる子なんかもいたりして、本当なら老若男女いろいろいるはずだよなあとずっと思ってました(´・ω・`)
でもそれが「心霊スポットに訪れた人が思い描く怖い存在が具現化した姿なら?」と考えるとなるほど~!と納得できるんですよね。
要は肝試しをする人達の恐怖心や怖い想像が生んだタルパで、だから多くの人がイメージする姿で現れる。
中には本物も混じってるのかもしれないけど、勘違いや幻覚も含めてたいていは人間が創り出したものと考えるとちょっとだけ安心できるし辻褄も合う気がします。
まあどちらにしても怖いのは変わりないし、不可抗力は仕方ないけど、故意的にタルパは創るもんじゃないですね。