小さいおばさんのゲームとホラーな日常。

ゲームとホラーと猫をこよなく愛する考察好きな主婦のキラキラしないブログ。

【お知らせ】2023/12/06 「その他」に「コメントについて」を追記しました。

#450 『純粋怪談 其レハ事故物件ニ非ズ』と国語力の真髄は怪談にあり【本】

#44以前はアメブロで投稿していたものです。

こんにちは、みくろです。

昨日、さたなきあさん『純粋怪談 其レハ事故物件ニ非ズ』読み終わりました~!

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この前の誕生日に夫がプレゼントしてくれた物の一つです(*^^*)♪

 

初めて読む作家さんだったんですが、デビュー自体は1995年ということで、これまでにも怪談や怖い話をたくさん書かれているそうですね。

この本が最新作で2021年2月の出版ホヤホヤ、まさに"今"を扱った話も多くて、だいぶ怪談界も現代風になってきたな~と面白かったです。

 

個人的には「心霊スポット探訪前段」「すきま畸話四題①同居人」「ヨシエ」が怖かった。

これを見るに「一部の人にだけ視える存在」みたいな怪異が私のツボなのかもしれません(゚∀゚)

 

ただ、この作家さんの特徴の一つらしいんですが、書き方や句読点の付け方が独特で最初は少し読みづらかったです。

文章って人によって癖が出るものだし慣れればそこは平気なんですけど、怪談において地の文(所謂ナレーション部分)に「!」を付けてしまうのはすごく勿体ないなあと思いました。

 

せっかく怖い話でも、例えば「そこにいたのである。」と「そこにいたのである!」だと、後者がものすごく陳腐に感じてしまうんですよね(^o^;)

元からそういう書き方の作家さんなのか、何となく若い文に感じたので今の若者に合わせようとしたのか?そこは他の作品も読まないと分かりませんが、せっかくの良い話が勿体ない…!というのは正直ありました。

 

とはいえ、一つ一つの話が長めで怖いところもたくさんあるので、気になる方は是非読んでみてください(ㆁωㆁ*)♪

 

短く伝える能力

最近の私の作業用BGM代わりは狩野英孝さん司会の『怪談のシーハナ聞かせてよ。』なんですが、いろんな分野で活動する怪談師さん達が回替わりに登場して怖い話を語ってくれる番組。

ドアスコープ(怪談社 紙舞)/ペディキュア(吉田悠軌)ほか

 

単純に怖くて面白いというのもあるんだけど、怪談って語り方一つで全然違う印象になるので、言葉や表現の勉強にもなるんですよね。

 

もちろん私は怪談師になるつもりはないのでそういう意味の勉強じゃないですが、こうしてブログを書いたり、たま~にやってるWEBライターのお仕事で、私自身も短く分かりやすく面白い伝え方を身につけたいと思っていて(`・ω・´)

 

怖い話を怖く伝えるって実は結構難しいんですよね。

自分はオチを知ってるから多くを語らずとも怖いけど、全く知らない人間が聞くと前後関係が掴めなかったり情景が浮かばなかったり。

 

かといって長々と説明しても怖さは薄れてしまうので、簡潔に、でも相手に伝わるように話すってすごい事なんですよね。

 

そういう意味でも怪談って面白いな~と思うので、文でも語りでも、どんどんハマっていってしまう今日この頃です(*´ω`*)

 

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