※後半にネタバレ含む感想あります。
こんにちは、みくろです。
先日、朱雀門出先生の『脳釘怪談』を読みました!
ずっと気になっていたこのシリーズ。
前から朱雀門先生の怪談が大好きで各番組やYoutubeなどで拝聴していたんですが(怪談社さんの「みんなの怪談」でなぜかレギュラー入りしている先生が面白いw)、本は読んだことがなかったんですよね…!
電子書籍化などで以前より手に入りやすくなったということもあり、遂に本の方も読むことができました(*^^*)♪
朱雀門先生の怪談はオーソドックスな幽霊譚というよりは「何かよく分からないけど怖いね」というような不思議なお話が多く、今作もそういう系統が多い印象を受けました。
良い意味で起承転結がない話というか、怪奇現象とも言えるし都市伝説とも思えるしヒトコワの可能性もある…みたいな、いくらでも考察が広がる話ってどう転んでも怖いんですよね。
個人的には「びちゃびちゃの人々」「巨大な……」「怪談 呪殺寺」が怖かったです(感想は下記)。
朱雀門先生ファンの方はもちろん、奇妙で不思議な怖い話が好きな人には特に刺さると思うのでオススメです♪
ネタバレあり感想
※以下ネタバレ含みます。
さて、個人的に怖かった話について、もう少し詳細に書きますね。
「びちゃびちゃの人々」
今作で一番よく分からない話だなと思いました(笑)
だからこそ強く印象に残ったのかもしれませんが、体験された方からの限られた情報からいろいろ考えるんだけど、見えたものと電車が止まった理由は関係があるかもしれないし、全く関係ないかもしれない。
仮に川に飛び込んだ人達が電車に乗っていた誰かに何か影響を与えているなら(体調を悪くさせたり)、その人が下りた後の電車に向かって並んでいる必要はあるのかな?と思いました。
変なものを見た後に電車が止まったりして何か関係がありそうには感じるんですが、むしろ体験者の方だけに向けられたもので他の事は全く関係ないとかだと怖いなあと思います。
「巨大な……」
このお話は、単純に私が生理的に極端に大きかったり小さかったりするものが怖いので刺さりました。
やたらデカいとか普通じゃ有り得ないサイズが怖いんですよね~(;^ω^)
後ろ姿というのも不気味で、正面を見てしまったら何か起こるんじゃないかと想像を掻き立てられるところも好きです。
「怪談 呪殺寺」
これは前にシーハナでもお話されてましたよね。
この話に限らずですが、本来守ってくれるはずの近親者が怖いというのは(特に子供は)精神的ダメージも大きいと思います。
直接殺意を向けられるのも怖いけど、この話のエグいところは「他人を呪うために孫を使う」というところで、よく聞く丑の刻参りのような儀式よりもよっぽどタチが悪いですよね。
私は鹿児島出身だからお寺文化というのにあまり馴染みがないんですが、そういうのってどうやって伝承していくのかなあ。
もちろん普通のお寺さんはそんな事しないけど、日本のどこかにそういう怖い場所があって、それを知りながら普通に生活している人間が身近にいるかもしれないと考えるとめちゃくちゃ怖い話だなと思います。
上に挙げた話以外もすごく面白かったので、脳釘怪談シリーズ、次作も読んでみたいと思います(^O^)