#1206 『学校の怪談 呪いの言霊』ネタバレあり感想と考察【映画】
#44以前はアメブロで投稿していたものです。
こんにちは、みくろです。
先日、映画『学校の怪談 呪いの言霊』を観ました!
2014年公開。
一応あの『学校の怪談』シリーズと同じ系列でいいのかな?4からおよそ15年ぶりだそうです。
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ある日、詩織は亡き母が残した昭和63年の10円玉4枚が小刻みに動く音で目を覚ます。
この10円玉に何かあると感じた詩織は、母親の日記を読み、まさにその昭和63年に母親の仲良しだったクラスメイト達がガス事故で全員亡くなってしまっていた事を知る。
その頃、学校では1年3組の面々が隣の空き室に関する噂で盛り上がっていた。
今では空き室のその教室は、かつてガス事故で多くの生徒が亡くなった幻の4組があった場所という噂で、それを聞いた芽生はただならぬ気配を感じ…。
3つの物語が同時進行していく流れなんですが、徐々に1本のストーリーに集約していくところが面白かったです。
ただ説明不足な点も多く、過去作のようにしっかり伏線が回収されていくような話でもないので、ふわっとホラーな雰囲気を楽しむのに最適(逆に練り込まれたストーリーが好きな人は物足りないかも)。
怖い演出はかなり良かったです。
でも『学校の怪談』か?と言われると学校はあまり関係ないような…もちろん体育館とか保健室とか、場所はそうなんだけど。
たぶん過去作が好きで観ようとすると肩透かしを食らうと思うので、シリーズとしてでなく全く個別のホラー映画として観るといいかもしれません。
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
母親の過去を辿る詩織、昭和63年の生徒たち、廃校探索をするグループの3つなんですが、時系列がぐちゃぐちゃなのでちょっと分かりづらい。
ただお互いに見える・見えないの関係性から、詩織とひとみは学校に取り込まれる事はなかったため(ひとみは鏡を割り、詩織は母親に守られていた?)、霊や取り込まれてしまった人を見る事はできなかったんじゃないかと思います。
ひとみは「きつねの窓」をしていたので、現実と霊界を区別できて抜け出せた説もあるかも。
最後のシーンで廃校探索の男性らも生徒として登場していた事から、もしかすると生徒たちも全員が昭和63年の子ではないのかもしれないですね。
時空が歪んでいるようなシーンもあったし、たぶん詩織の母(芽生)の友達3人がこっくりさんをした事が元凶で(冒頭のシーン)、その時に呼び出された悪魔によって何人も学校に閉じ込められているんじゃないかと思います。
だから本当は詩織、廃校探索グループ、昭和63年の生徒らという3つの分け方ではなく、昭和63年の生徒の中も「最初にこっくりさんをした3人」「別の時代に何らかの影響で巻き込まれた人」で分かれているのかも。
取り込まれてしまうと全員が昭和63年のあの日を繰り返す事になるとか、そういうループ系なんじゃないかな?
ただこれあくまで考察なので、本編では一切こういった説明はありません(^^;)
正直全く説明しないなら噂通り単純にガス事故で亡くなった生徒たちが今でも彷徨っているとした方が、切なさもあって良かったんじゃないかと思います。
オチがちょっと残念だったけど、体育倉庫の影とか、トイレで映った顔とか、ホラーな演出は本当に素晴らしかった!