#1408 『THE 4TH KIND フォースカインド』ネタバレあり感想と考察【映画】
#44以前はアメブロで投稿していたものです。
こんにちは、みくろです。
先日、映画『THE 4TH KIND フォースカインド』を観ました!
2009年製作、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演。
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アラスカ州ノーム、アビゲイル・タイラー博士は同じ地域に住む複数の患者が共通項の多い睡眠障害を起こしている事に気付く。
彼らは決まって午前3時頃に白いフクロウを見たと主張しており、何を見たのかはっきり思い出させるため彼らに催眠療法を施す。
一方、タイラー博士も目の前で夫を殺されたショックから立ち直れず、犯人の顔を思い出すために同僚のキャンポス博士に頼んで同じ催眠療法を行っていた。
これはその過程でタイラー博士が体験した恐ろしい出来事の記録である。
実際の映像と再現映像を織り交ぜながら進むドキュメンタリーという形式なんですが、ジャンルとしてはモキュメンタリーになります。
つまりフィクションですね。
アラスカ州のノームで宇宙人による所謂アブダクションが行われていると訴えるタイラー博士、彼女の夫の死から始まる記録を実際の映像と共に追っていくというストーリー。
宇宙人系のモキュメンタリーとか好み過ぎるので個人的にはめちゃくちゃ面白かったです。
内容も結構怖いので、SFホラーが好きな人には特にオススメ。
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
仮にこれが実話だったとしても、夫を亡くした女性と睡眠障害に悩む患者たちという時点で、証言してもなかなか信じてもらえないでしょうね…。
証拠としての映像もよく見えないし、催眠療法という特殊な環境下というのもあって集団ヒステリーとか本人の思い込みの可能性も否定できないし。
更に宇宙人との接触による恐怖で精神的に追い詰められているわけで、悪魔祓いなどもそうだけど、症状が精神疾患と区別しづらいから現実的に考えたらまず受け入れてもらえない。
そうやって考えると、この手の証明って本当に難しいというか、信じたいけど信じられないみたいな、その曖昧さが面白くもあり怖いところ。
実際本当にこういう事が起こったら、証言の一部は本当なんだけど、本人のメンタルがやられてしまって一部は幻覚幻聴とか、たぶんいろいろ混ざると思うんですよね。
タイラー博士の場合も、患者たちが目の前で起こした不可思議な現象は本当だけど、夫が殺されたというのは妄想だったというオチだし、本人の中でさえ現実と妄想がごちゃまぜになっている状況なのだから、他人がそれを信じるには一つ一つを精査していかないといけない。
でも逆に「宇宙人と接触した」と言っている人の中には真実も含まれているかも?とか、こちらも嘘だ!と断言できない以上は1%でも可能性があるところがこの手の話の面白いところですよね。
こういうモキュメンタリーもっと増えてほしい…。