前作「愛欲の呪い七話」についてはこちら↓
こんにちは、みくろです。
先日、『ぞくり。怪談夜話~呪われ女子の物語~』を観ました!
5話からなるオムニバスホラー。
今作は他と比べて話数が少ないため、一つ一つが長めになっています。
正直、今回はちょっといまいちだったかな~?(;´・ω・)
このシリーズの良さとして今まで挙げていた細かいテーマ付けというのが今回はなかったので、「呪われ女子」という大雑把な括りですごく凡庸になってしまった印象です。
どうやら次から投稿実話に舵を切るようなので、ネタ的に限界だったのか…?
投稿系はどんな感じになるのかな~次作に期待…!
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
「ファイル整理」
怪異自体はさておき、前の人のデータが残っていて…というのはあるあるネタでありながら怖いですよね。
いくら中古といってもデータを残したまま売られているって今時なさそうだけど、拾い物だったら普通に有り得るわけで。
不気味な画像が入っていたとして自分だったらどうするかなあ?
「Good!!」
さすがにこの展開はアホ過ぎるけど、SNSが中心になって現実が疎かになる人が少なからずいるのは現代病ですよね。
カメラ越しに見ると現実感がないとか怖さが薄れるというのは実際にある事なので、映えのためにモラル崩壊している人がいる現状、あながちこれもリアルに怖い話かもしれません。
「お知らせ」
布女っていう題材はすごく良いのにな~~~~惜しい!
あらかじめ決まった運命を知らせに来ているのかと思ったけど、「こういう亡くなり方をしますよ」ってお知らせじゃなく「あなたをこういう方法で殺しますよ」というお知らせでしたね…(;'∀')
逃れられない予知とか、前者だった方が怖かったのでは…?
鈍器なんて絶対偶発的に起こるものじゃないですよね(笑)
「握手会」
話の内容はさておき、こういう構成(撮り方)は個人的に好きです。
今回は長めのお話が多いので、間に一つPOVのドキュメンタリー形式が入ることでメリハリがつきますよね。
せっかくPOVにしたならあんなにがっつり出てくるんじゃなく、チラっと映る程度の方が良かったんじゃないかと思うけど(笑)
「自転車」
ストーリーは一番面白かったと思います。
自転車を盗まれたことがある女性が、同じような盗難被害に遭って死んでしまった女の子に勝手に共感して正義感出していく流れがすごく良かった。
犯人を探して欲しいんだって意気込むんだけど、死んだ女の子にとっては主人公も自分の自転車を盗んだ人で、「返して」という最後のオチが最高にホラーらしくて好きです。