こんにちは、みくろです。
昨日、映画『デモニック』を観ました!
『第9地区』のニール・ブロムカンプ監督、2021年公開。
予告編を見て非常に面白そうだったので、ずっと配信待ってました…!
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田舎町に住むカーリーは、放火による大量殺人で重罪人となった母アンジェラと絶縁状態にあった。
しかしある日、母親を保護する医療施設から、母が昏睡状態にあることを知らされる。
その医療施設では患者の記憶や意識に繋がる仮想空間に入って治療する研究を行っており、特殊なケースであるアンジェラには娘であるカーリーの力が必要なのだという。
母の奇行と殺人で心に大きな傷を負っていたカーリーだったが、戸惑いながらも仮想空間へ入って行き…。
予告編などからも分かる通り、今作は悪魔祓い系のお話になります。
『エクソシスト』など悪魔憑きの人を他者視点で見る映画は今やたくさんあるけど、悪魔が取り憑いた状態の意識の中を仮想空間として視覚化するというのは今までにない設定で非常に良かった!
だからこそ残念というか、その設定をもうちょっとうまく使えたのでは?という点も多々あり、期待していただけにちょっと拍子抜けではありました(;´・ω・)
ただ、今後のホラー映画史がまた変わっていきそうな新しい発想の片鱗は見えたので、興味がある方は是非チェックしてみて下さい♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
まず、仮想空間で悪魔と対決するんじゃないんかい!と(笑)
悪魔憑きといえば人や物に入り込んで悪さをするイメージがあるんだけど、今作はあくまで土地憑きで、日本人がイメージしやすいようにか?字幕では「悪霊」と呼んでいましたね。
ただ、明らかに悪魔祓いの神父さんが出てきたり、場面によって「悪霊」「悪魔」と呼び方が変わったりで、字幕によって混乱するところが少しありました。
こればっかりは文化によってイメージするものが違うので仕方ないんだけど、「悪霊」と聞くとどうしてもゴーストな印象を受けるし、日本人の感覚だと少し分かりにくいかもしれません。
かなり土地縛りな感じがしたので、憑依された人間を物理的に別の町へ移すなど、距離を取れば少なくともその人を操る力は弱まるのでは?と思いました。
人に取り憑くのに土地縛りというのが一番意味不明なところで、本体を叩かないと呪いが解けないみたいな理屈は分かるけど、悪霊本体が憑依しているならあの場所じゃなくても聖槍を使えば切り離すことは可能そうですよね。
誰かに憑依した状態じゃないと物理攻撃できないなら一番力を得るあの場所に依り代役なしで行ったのは愚策だし、仮想空間で仕留めようとしていたなら母親から出ないようにしていないと逃げられた結果があのザマでしょう…(´・ω・`)
ここに書いた以外にも矛盾点やツッコミどころが満載だったので、仮想空間を使うという設定だけは良かったけど、それ以外は穴だらけのストーリーで正直ガッカリしました。
設定が面白いだけに本当に惜しい…!