こんにちは、みくろです。
先日、映画『ほんとうのピノッキオ』を観ました!
最も原作に忠実だと話題になった2019年公開のイタリア映画です。
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木工職人のジェペットは、その日食う物にも困る貧しい生活を送っていた。
ある日、村に来た人形劇団の木彫り人形を見て感動したジェペットは、さくらんぼ親方から不思議な木材をもらい、ピノッキオと名付けた人形を作る。
心を持って動く人形ピノッキオを自分の子供として育てるジェペットは、着る物を売って教科書を買い、彼を学校へ行かせることにした。
しかし楽しげな人形劇団の様子を見たピノッキオは、教科書を売ってチケットを購入し、人形劇を見に行ってしまう。
絵本やディズニー版のピノキオをふわっと知ってるぐらいで、原作をしっかり読んだ事はなかったからとても興味深かったです。
ピノッキオを含めて悪い事をする者には容赦なく、かといって救いがないほど残酷な世界でもない。
そのダークファンタジーな雰囲気がすごく良かったです。
ホラー映画ではないけど、子供さんが観るとちょっと怖いかも…?
原作は詳しく知らないって人も多いと思うので、是非チェックしてみて下さい♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
ピノッキオがろくでもないというのは知っていたけど(笑)、ジェペットじいさんに対する裏切り方もその報いも、子供向け作品ではなかなか見られない描かれ方をしていて良かった。
この作品のテーマはやはり「因果応報」なのかなと思うんですが、悪い事をしたらそれ相応の報いを受けるし、逆も然り。
妖精から何度もチャンスをもらって学んでいくピノッキオ。
最初はいろんな人に頼ってばかりだけど、子供姿の妖精や同年代のルシーニョロと出会った辺りからたまに相手の事も気遣うようになって、最終的には他人のために働くようにまでなるんですよね。
いきなり良い子になるわけじゃなく、ちょっと頑張ったらまた誘惑に負けて、でもその幅がじわじわ緩やかになって最後はブレなくなる、といった過程がすごく良く表現されていたと思います。
夫と一緒に観ていたんですが、「おいピノッキオやるなよ?やるなよ?……ああ~w」の流れがコントみたいで面白かったです(笑)
メイクや衣装、世界観は文句なしに良かった!
けっして美しい世界ではないんだけど、だからといって退廃的でもなく、これぞダークファンタジーという感じで素晴らしかったです。
一度原作もしっかり読んでみたいですね(*^^*)