こんにちは、みくろです。
先日、海外ドラマ『シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件』を見ました!
原作は『ゴーン・ガール』の著者ギリアン・フリンの『KIZU-傷-』。
今で言う「毒親」からの心の傷に苦しむ女性の物語で、ジャンルはミステリーかな?スリラーっぽくもあります。
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新聞記者のカミールは、故郷の田舎町で起こった連続少女殺人事件を追うため、久しぶりに実家へ戻ることを決意。
幼い頃に妹を失い、閉鎖的な田舎で母親との確執に苦しんだ過去の記憶がフラッシュバックする中、外部から派遣された若手のウィリス刑事と親しくなっていく。
年の離れた異父姉妹アマの問題行動や、あいかわらず娘を責め続ける母親に苦しみながらも事件の真相を探るカミールだったが、下世話な噂も相まって殺害された少女らの父親や兄が疑われ始める。
しかし、カミールとウィリス刑事は町ぐるみで隠ぺいされた真実に気付き…。
異常な毒親+閉鎖的な田舎というダブルコンボで結構な胸糞ドラマです(笑)
でもその胸糞感がクセになるというか、主人公カミールが苦しみながらも抵抗し続けてくれるので何とか見ていられるんですよね。
ミステリーとしても純粋に事件の犯人が気になりますし、怪しい人物はたくさんいるんですが、カミール周辺の過去が分からないと明らかにならない点もあって引き込まれます。
何より母親がくっっっそムカつく!!(笑)
でも鑑賞者側にそう思わせる見事なストーリー構成や演出・演技ということなので、胸糞であればあるほど素晴らしい作品ともいえるんですよね( ˘ω˘ )
全8話と短いので、気になる方は是非チェックしてみてください♪
ネタバレあり感想・考察
※以下、ネタバレ含みます。
さて、犯人については終盤で確定されますけど、最終話は1本のスリラー映画を観ているかのようなハラハラドキドキな展開でした…!
この作品で何より怖いと思ったのが、代理ミュンヒハウゼン症候群の母親より、それを一身に受けて育った娘のアマの方。
幼い頃に死んでしまったマリアンは姉のカミールが一緒にいたから違ったのか?
あの母親から一対一で過干渉に育てられたせいもあるかもしれないけど、元々の本質というか、アマ自身がやっぱりどこかおかしい気はしますよね。
母親の陰に隠れて目立たないけど、父親のアランの方も攻撃的な性質を持っていそうなので、アマの言動はどちらかというと父親譲りなのかもしれません。
だからこそ最後のアマの一言が怖い。
あんまり悪いと思ってなさそうなところとか、モンスターに育てられて更にやばいモンスターが誕生した感じが家庭崩壊の悪循環を物語っている気がします。
そういう意味でも最後まで胸糞でしたが(笑)、全話通してブレずに最悪な気持ちにさせてくれるところが逆に素晴らしいドラマだと思いました。