※後半にネタバレ含む感想あります。
こんにちは、みくろです。
先日、Netflixオリジナルドラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』を観ました!
ホーンティングシリーズとして、現在このヒルハウスと『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』が配信されています。
ホーンティングとは、特定の場所で起こる不可思議な現象のことで、所謂「場所が悪い」系のホラードラマです。
第1作目となるヒルハウスは、典型的なお化け屋敷ストーリー。
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スティーブン、シャーリー、テオドラ、ルーク、ネルの5人兄弟は、幼少期にヒルハウスと呼ばれる屋敷に住んでいた。
ある夜、父親に起こされ訳も分からず逃げるように家を出た子供たちだったが、その晩母親が自殺し、二度と家に戻ることはなかった。
それから月日が経ち、父親から離れ叔母に育てられた子供たちは大人になっていた。
あの屋敷で何が起こったのか、母親が死んだ理由も分からずそれぞれが苦しみ続ける中、末っ子のネルが「また首折れ女が出た」と言い残し、屋敷で死体となって発見される。
Netflixオリジナル作品ということしか知らず、評判とか全く気にせず観たんですけど、想像以上の良作でした…!
あとから見てみたら評価もかなり高くて、知る人ぞ知る期待のシリーズになってるみたいですね。
ストーリーがしっかりしていて伏線の張り方もうまいです。
ホラーは映画のような短編に強いジャンルだけど、現在を軸にしながら過去を遡っていく構成は長編のドラマでしか描けない面白さ…!
もちろん怖いシーンはあるけどヒューマンドラマとしての感動もあるので、深みのあるホラーを堪能したい方には特にオススメです♪
ネタバレあり感想・考察
※以下ネタバレ含みます。
母親の死の真相、赤の部屋について、首折れ女やアビゲイルの正体、どれも予想外で素直に驚きました。
各兄弟たち視点で断片的に見せられることによって(敢えて子供時代の曖昧な記憶で)あの晩の前後関係が巧妙に隠されていて、最後に母親視点で見ると全てが繋がるというのがすごく良い…!
正直このドラマ、特にクレイン一家は誰も悪くないので、本当に「場所が悪い」の一言に尽きますね。
シャーリーが拾ってきた仔猫たちやクララが身籠っていた最初の赤ん坊など、弱いものから順に命を奪われているような気がするので、一家の中では「母の愛」という最強だけど一番弱い部分を持っていたオリビアが狙われてしまったのかなあ…(;_;)
家自体が生き物のようになっているというのはお化け屋敷ストーリーあるあるですけど、そこを離れて大人になった子供たちの人生が絡むことでヒューマンドラマとしても成功していると思います。
怖いだけじゃなく、夫婦や家族の絆、大人だからこその苦悩、伏線が張り巡らされた謎解き要素、大人向けホラードラマとしてこういう作品がどんどん増えていったらいいなあ。
ホラーとしては、ウィリアムヒルがダントツで怖かった。
異様に背の高い宙に浮いたおじさんが一つ一つの部屋を回って自分の帽子を探しに来るって怖すぎるでしょ(笑)
ドラマはかなりアレンジされてるようですが、原作の『丘の屋敷』は読んだことがないのでそちらも是非読んでみたい…!
2作目のブライマナーの原作は『ねじの回転』だとか…これは読んだことあるけど、とにかく子供が不気味だった記憶しかない…こちらも楽しみです(*‘ω‘ *)