こんにちは、みくろです。
昨日、映画『THE GUILTY/ギルティ』を観ました!
ジャンルはスリラーやサスペンスといったところかな?
日本では2019年に公開されたデンマークの映画です。
本編9割ぐらいのほとんどのシーンが主人公の顔と電話の音声のみという意欲的な作品で、アメリカではジェイク・ジレンホール主演でリメイクが発表されました(日本でもNetflixにて今月公開済み)。
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緊急通報指令室で働く警察のアスガーは、とある事件がきっかけで現場を離れ、判決が出るまでの期間オペレーターとして勤務していた。
現場と比べて単調な仕事内容にうんざりしていたが、それも残すところ1日となった最終日、誘拐されたという女性が子供にかけるふりをして通報してきた。
それを受けたアスガーが誘拐した相手や居場所を探ろうとするも、情報が少なく見つけることができない。
電話の内容だけを頼りに手がかりを探すが、真相は驚くべきものであった。
本当にこの映画、ずっと主人公の顔ばかり映ってます。
電話の内容や声色、主人公の表情のみで1本の映画にしているのは純粋にすごい…!
鑑賞者側もアスガーがしている電話のみで推理していくことになるんですが、タイトルの"GUILTY(有罪)"の意味を考えながら観るとより一層楽しめると思います!
間違いなく良作!リメイクも含めて是非観てみてください♪
ネタバレあり感想
※以下、真相のネタバレ含みます。
この映画の面白いところは、電話という限られた手段だけでストーリーを構成するため、「誰が」「何を」などの部分が意図的に語られたり語られなかったり、そのバランスが絶妙なところですね。
サスペンスなどの推理では「いつ」「誰が」「どこで」「何を」がどれだけ揃うかが重要だけど、この映画ではその情報を持っている人が誘拐された女性だったり小さい子供だったり、うまく説明できない人達なんですよね。
だからものすごく限られた情報の中から探っていくことになるんですが、例えば「"お父さんが"「入るな」と言った」とか「"もう"閉じ込められたくない」とか、スルーするにはおや?と思うような言葉のヒントが散りばめられてる。
それだけなら「なるほど~」で終わる映画になっちゃうけど、最後の最後でアスガー自身の贖罪がテーマだったんだと気付くと、タイトルの意味もストンと落ちてきてどこかすっきりとした気持ちになりました。
職場の仲間や相棒に対してもどこか不遜で傲慢な態度を取っていたし、職権乱用でもある許されざる罪を犯した彼が、本当の意味でも最後の仕事になった1本の通報から正義の心があったであろう初心を思い出せたのかな?と想像したり。
どこか晴れ晴れとした姿で扉の向こうの光を背に立っている最後のカットがすごく良かった。
途中はハラハラドキドキな展開もあったけど、鑑賞後の気持ちは爽やかで、良い作品だったなあと思います(*^^*)