こんにちは、みくろです。
今朝、松原タニシさんの『事故物件怪談 恐い間取り2』を読了しました!
"事故物件住みます芸人"として活動されている松原タニシさん、ご自身の体験を本にまとめた1作目の『事故物件怪談 恐い間取り』が大ヒットし、映画化までされました。
(その本についての記事はこちら↓)
(映画についての記事はこちら↓)
今回読んだのはその第2弾ということで、前作で紹介した事故物件の後日談や各イベントでのエピソードなど、最近の松原さんの活動を中心に書かれています。
前作は松原さんご自身も何もかもが初めての体験だったようですが、今回は心霊系の業界をフルに活用して全国を飛び回っていますね(笑)
そういう意味では事故物件に関する日常的な怪談は少なくなり、どちらかというと心霊系タレントのイベントレポートといった印象を受けました。
だから前作と同じような中身を期待すると、何だかちょっと違うような…?という感想を持ってしまうかもしれません。
個人的には「ホテル七洋園」が一番怖かった。
特に手鏡の件は知らなかったので、いろんな怪奇現象よりよっぽどそっちの方が怖いと感じました(´ε`;)
怖いと思っていない作者の怪談
ただ、個人的にすごく気になったところがあって…。
それは松原さん自身は怪談と思ってないのでは?というところ。
というのも、こういった怪談には結局原因が分からず憶測の域を出ない事象というのが必ずあるんですが(そもそも幽霊なんて証明できませんしね)、読んでいて結構こじつけ感が強かったんですよね。
各エピソードが怖くなかったわけじゃなくて、淡々と体験談を綴ってくれるだけで十分なのに、毎回ラスト一文が余計というか、これ本当に松原さんが思ったのか?と疑問に感じるところが多くて。
「あとがき」を読むと松原さんの死生観がよく分かったんですが、だからこそ余計にご本人の死者に対する向き合い方と、ネタを求めて自ら心霊現場に近付いていく言動に微妙な違和感を感じるんですよね(^o^;)
もちろん彼にとってはお仕事なのでどちらの面もあるのだろうけど、ご本人は「死は日常的にあるものでありのまま受け入れる」というスタンスなのに、実際の言動はわざわざ廃墟で寝泊まりしたり「非日常の中で繰り返し心霊現象を起こす行動を取っていく」なので、そこに矛盾を感じてしまうのかもしれません。
いろんなしがらみがあるのかなあとは思うのですが、今作は怪談か心霊突撃レポートかどちらかに絞った方が良かったのでは?と感じました(´・ω・`)
もちろん面白くなかったわけではないので、これからも松原さんの動画等と合わせて追っていきたいシリーズではあります♪