こんにちは、アラサー子なし専業主婦みくろです。
先日、映画『ウォール/絶体絶命』を観ました!
まず、毎回邦題に物申したい病で申し訳ないんですが、ワンシチュエーションホラーとして煽りに煽りまくって「絶対絶命」とか入れちゃうのは本当勘弁していただきたい(._.)
原題は"All This Victory"、戦争の勝敗によって一般市民の生死も決まってしまう緊迫感や惨さを描いた作品です。
とあるレバノンの小さな村、イスラエルによる空爆から逃げ遅れてしまった5人。
被害に遭わなかった一軒の家に身を潜めるも、その屋上を敵軍の偵察兵が仮拠点としてしまい、見つかれば殺される緊迫した3日間を過ごすことになる。
たしかに絶体絶命だし、そういう意味でのハラハラはホラーといえるのかもしれないが、どちらかというと戦争の恐ろしさとか命の儚さのようなものを感じさせられる映画でした。
日本にいると戦争で突然家を爆破される事なんてないから忘れがちだけど、今もどこかで銃撃戦が行われていたり、何もしてない一般市民が殺されたり、 常に死と隣合わせの恐怖というのがすごく伝わりました。
ちょっとレバノンの家の造りがよく分からなくて最初は二階に敵兵がいるのかと思ったら一軒家に屋上があるんですね。
日本や欧米の戸建てでは起こり得ないシチュエーションだと思うので実際に被害に遭ってる国だからこそ作れた映画かもしれません。
わりと低評価つけられてるんですが、おそらくワンシチュエーションホラーだと期待して観る方が多いからじゃないかなと思います(´・ω・`)
そういう意味で期待はずれは間違いないんですけど、戦争ものやヒューマンドラマとして観るとそこまで悪くない映画だと個人的には感じました。
平和だから他人に厳しくなる
こういう作品を観るとつくづく日本は平和だなあと思うんですが、その平和な日々が当たり前過ぎて、「平和に感謝しよう」といろんなところで聞くけどやっぱり日本人はボケてきてると思います。
もちろん私もそうだし、これを読んでる人の多くもそうだと思う。
だからといって戦争を体験した方がいいなんて絶対思わないし、できるだけたくさんの人が苦しまない世の中だといいけれど、感じ方は人それぞれで、大金持ちで不幸と言う人もいれば生きてるだけで幸せと言う人もいて、「全ての人が平等に幸せ」はまず不可能。
平和だからどうしても平和ボケしてくるのは仕方ないとして、個人的には日本人って一緒にいてくれる人への感謝が足りないんじゃないかと思ってます。
「今ある生活に感謝」とか「恵まれた環境」とかそういうのはよく聞くけど、そういうのを全て失った時に残るのはやっぱり「人」ですからね。
親が生きてるのは当たり前じゃない、夫との生活が明日も続くのは当たり前じゃない、一緒にゲームできるフレンドがいるのは当たり前じゃない、平和ボケしても家族や友人への感謝を忘れた人間にはなりたくない(`・ω・´)