小さいおばさんのゲームとホラーな日常。

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#290 『拝み屋怪談 来たるべき災禍』と明晰夢【本】

#44以前はアメブロで投稿していたものです。

こんにちは、アラサー子なし専業主婦みくろです。

先日、郷内心瞳さんの5冊目『拝み屋怪談 来たるべき災禍』を読み終わりました!

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今回は相談者の体験談や拝み屋としての話はほとんどなく、郷内さんが長年苦しんでこられた桐島加奈江との始めから終わりまでを一冊にまとめています。

 

前作まで読んでいる人は正直途中ぐらいまで既に知っている話ばかりなんですが、逆に郷内さんの本を初めて読む「桐島加奈江って誰?」って人でも十分に分かる内容になってますね。

 

簡単にいうと、桐島加奈江は郷内さんが中学生の頃に作り出した空想上の友達です。

頭の中だけの存在であったはずの加奈江が紆余曲折あって現実世界にも現れるようになり、それから何年も何年も郷内さんを苦しめ続けたという話。

 

空想上の友達といえばイマジナリーフレンドと呼ばれて幼い子どもにはよくあるけど、桐島加奈江はそれとはまた異質の存在で、一体なぜ生まれてしまったのか?目的は何なのか?謎が多かったんですよね。

 

今作で一応決着はつくんですが、まあそういう結論になりますよねって感じで、郷内さんも読者も加奈江に振り回されていたようで実は振り回していたんじゃないかと何とも言えない読後感でした(´・ω・`)

 

ただ明らかなのは前作までの花嫁や今作の森の中の仏壇のように、もっともっと悪意があって危険なものがあるということですよね。

拝み屋怪談シリーズはまだまだ続いているので、今後の展開にもかなり注目しています(`・ω・´)ノ

 

見なくていいなら見たくない

今作のキーは「夢」なんですが、特に本人の意思で自由に見たり変えられる明晰夢が興味深かったです。

 

明晰夢については私も昔少しだけ調べたことがあるんですが、本人の意思に関係なく勝手に見てしまう普通の夢と違って、明晰夢「夢である」という自覚がありながら好きなように動いたり過ごせる夢のことで、まあ現実世界では有り得ない何でもアリの世界で自由にできるのはそりゃ楽しいですよね(笑)

 

今より若い頃に一時期すごく眠りの浅い時期があって、たくさん夢は見るし内容もしっかり覚えていたのでどうせ見るなら好きなものが見たいと、実は少し明晰夢の訓練をした事があります(^_^;)

ただ、あまりにもはっきりした現実のような夢は寝てるのか起きてるのか曖昧なのが気持ち悪くて、私は結局やめちゃったんですけどね。

 

最近は眠りが深いのかほとんど夢は見なくなりましたが、人間の脳って本当に不思議な働きをするもので、作中にも出てきた「脳の花が開く」ってめちゃくちゃ怖いなと思いました。

怖い話は大好きだけど、自分自身に特別な能力はいらなくて、このまま平々凡々な脳みそで暮らしていきたいな~と改めて思った今日この頃です。

 

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